Doctors Me(ドクターズミー)- 夜だけ頻尿…これって何が原因!?

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頻尿でお悩みという方は意外といらっしゃるようです。悩んでいる場合も、病院に行くほどのことではないとそのままにしている方も多いのではないでしょうか。頻尿の原因には思わぬ病気が隠されている場合もあります。

今回は意外と知られていない頻尿の原因について、医師に解説してもらいました。

夜だけ頻尿になる…原因は?

頻尿にはいくつか原因として考えられる疾患や生活習慣が考えられます。

・心不全の場合
心不全の初期にも夜間の多尿があり、それに伴い夜間頻尿となることが知られています。心不全になると心臓のポンプ機能が低下するので、立ったり座ったりしていると十分に血液を心臓に戻すことができなくなります。そのため、身体を横にすると脚などに溜まっていた血液が心臓に戻ってきます。すると循環が改善して腎臓に行く血流も増えて作られる尿量も増えます。
このことから、心不全だと寝ているにもかかわらず尿量が多くなり、夜間頻尿となってしまいます。

・睡眠時無呼吸症候群の場合
睡眠時無呼吸症候群は心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)という物質をたくさん分泌させてしまうことにより、夜間頻尿を起こします。

生活習慣が原因の場合
以下のような原因が考えられます。
・夕方以降に水分を過剰に摂る
・利尿作用のあるアルコールを摂る

【男女別】昼間も頻尿なら、気にしたい病気

ここからは男性と女性、それぞれの頻尿の原因をお伝えします。

【男性の場合】
男性で代表的な疾患は前立腺肥大症があります。前立腺は、膀胱の出口の尿道の付け根をくるむようにゴルフボールのような形をした臓器ですが、これが年をとるごとに徐々に大きくなって、中にくるんでいる尿道をしめつけてしまいます。すると力まないと排尿が出来なくなり、しっかりと力んでも全ての尿が排尿しきれずに残尿として膀胱の中に残ってしまいます。

そのため、少し腎臓で尿が作られるとすぐに尿意を感じてしまいます。そして夜間頻尿につながってしまいます。

【女性の場合】
女性の中で多いのは子宮筋腫です。
子宮筋腫が大きいと膀胱を圧迫して膀胱に蓄えられる尿の量が減少してしまいます。すると、蓄尿障害となって少量の尿しか溜められず、すぐに尿意を感じてしまい夜間頻尿につながります。

また、生理不順や萎縮性腟炎など、直接関連なさそうに見えますが、頻尿を伴うことがあります。

時間問わずに頻尿になりえる病気

・慢性腎不全
慢性腎不全の初期でも頻尿となることがあります。尿を濃縮する本来の腎臓の機能が低下しているため、薄い尿がたくさんできてしまい、頻尿となりえます。

・糖尿病
糖尿病は尿に糖分がたくさん含まれることで浸透圧というものが働き、糖分が膜を通して水分を引き寄せてしまうため尿が多くなります。糖尿病の有名な3大症状は口渇・多飲・多尿です。

そのほか、尿を濃縮するホルモンの不適切な分泌により多尿になる尿崩症という内分泌疾患や、膀胱に刺激を与えてしまい残尿感、頻尿をもたらす膀胱炎や膀胱腫瘍、膀胱結石、膀胱の収縮能を抑制してしまうお薬の副作用も頻尿の原因になります。

頻尿解消のために日頃からできることは?

頻尿は原因次第で治療や対処が変わってくるため、原因を知ることが最も大事になってきます。残尿検査なども泌尿器科で行えますので受診を検討してはいかがでしょうか。

また、生活習慣で見直せることもあります。
・多飲水
・多飲酒
・寒い環境での入眠
これらのことを避けるようにして食事や飲水は寝る3時間前くらいにはなるべく済ませましょう。

症状が続く場合は病気が隠れている可能性がるので受診して原因を調べていただくことが大切です。

【医師からのアドバイス】

ほかにも、特に尿意を催していないのに寝る前にトイレに行かなければ気が済まないこともあります。考えられる原因としては、精神的な心配などです。

まずは生活習慣の見直しや心を休めることを行いましょう。頻尿が続く場合や気になることがあれば医師に相談することをおすすめします。

(監修:Doctors Me 医師)