5日、90年代の陸上界を席巻した「馬軍団」の薬物スキャンダルが大きな注目を集めている。写真は陸上トラック。

写真拡大

2016年2月5日、90年代の陸上界を席巻した「馬軍団」の薬物スキャンダルが大きな注目を集めている。

英紙デイリー・メールによると、17年前、作家の趙瑜(ジャオ・ユー)氏が出版した「馬軍団調査」のなかで出版前に削除された部分に、10人の選手が指導者だった馬俊仁(マー・ジュンレン)コーチに薬物使用を強要されたとする内容があったことが発覚し、衝撃が走った。「馬軍団」の一員だった王軍霞らが趙氏への手紙の中で告発したもので、手紙には「馬コーチが数年にわたり、大量の禁止薬物の使用を迫ってきた」と記されている。

国際陸上競技連盟(IAAF)はこのほど、中国側にこの問題に関する調査に協力するよう求める声明を発表した。王軍霞は3000メートルと1万メートルで世界記録を保持しているが、彼女の記録を含め、複数の世界記録やメダルが取り消される可能性が高くなったと記事は報じている。

この報道に、中国のネットユーザーからは、「真相がやっと水面に浮上してきたな。当時は『漢方薬で体質が増強した』なんて言ってたな」「氷山の一角に過ぎない」「これはスポーツを挙国体制で進めた悲劇だ。スポーツは本来、身体を強く健康にし、楽しむためのものだが、成績だけを求めるとこうなってしまう」「当時、明るみに出ていたら失脚していた人が多いだろう。選手についていえば、怖かっただろうが口に出す勇気はなく、口に出せば罵られる。だが、テストで言えば彼女たちがカンニングしたのではなく、教師が問題を教えたのだ。彼女たちにはどうしようもなかったんだよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)