中国では中央及び各地警察が2015年の1年間を「食品と薬品の安全に危害を与える犯罪取締年」として、同年通年で約3万7000人の容疑者を検挙した。食品安全に関連する犯罪は1万5000件、薬品安全に関する犯罪は1万1000件だったという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では中央及び各地警察が2015年の1年間を「食品と薬品の安全に危害を与える犯罪取締年」として、同年通年で約3万7000人の容疑者を検挙した。食品安全に関連する犯罪は1万5000件、薬品安全に関する犯罪は1万1000件だったという。

 陝西省のメディア「華商網」は、中国政府・公安部(中国警察庁)が発表した「食品と薬品の安全に危害を与える10件の代表的犯罪」のうち、3件までが陝西省で発生したと紹介した。

 第1番目は陝西省渭南市で8月に摘発された、「毒小麦粉」事件だ。警察は有毒物質の過酸化ベンゾイル約2000キログラムと、過酸化ベンゾイルを混入した小麦粉34万キログラム以上を押収した。渭南市内の製粉業者の多くが、製粉効率の向上のために、同物質を混入させていたという。

 山東省では違法にワクチンを販売していたグループが摘発された。ワクチン取り扱いの資格がなく、冷蔵設備のない倉庫に保管して、各地の医療機関に売りさばいていたという。

 偽薬事件にはその他にも偽の成長ホルモンや、偽の「薬物中毒治療薬」も売られていた。

 さらに有害成分を含む野菜、下水などから採取した油分を精製した「下水油」、病死した豚肉の販売など、さまざまな分野で「健康被害」の可能性がある食品や薬品の違法製造・販売が行われていた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)