名画に描かれた梅を鑑賞できる場所で麦湯の無料接待も!三溪園で「観梅会」開催

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まだまだ寒いこの時期でも、梅の花が開き始めると春の訪れが感じられるもの。香りのよい梅の下を歩けば、気分まで幸せになれそう。

2016年2月13日(土)から3月6日(日)まで、横浜市の「三溪園」では「観梅会」を開催する。明治41(1908)年に、近郊の梅の名所から約2000本もの梅を移植した同園では、100年以上経った今でも約600本の梅が咲き競う。開花に合わせて、いろいろなイベントも開催されるので、梅の花と一緒に楽しみたい。

同園では、横たわる龍のような枝ぶりから「臥竜梅(がりょうばい)」と呼ばれる梅が必見。こちらは、明治から昭和にかけて活躍した日本画家の下村観山が描いた屏風『弱法師(よろぼし)』のモデルにもなっているそう。暖冬の影響で遅咲きの「臥竜梅」も咲き始めているので、今年は2月上旬頃が見ごろの予定。


老いて枯れてしまったり、第二次世界大戦で失われたりして、一時は梅の本数が激減したことも。昭和52(1977)年に横浜市の友好都市である中国の上海から紅白の梅82本を贈られるなどして、現在の数まで増えたとか。

「このときに寄贈された萼(がく)が緑色の『緑萼梅(りょくがくばい)』は、日本ではなかなか見かけない珍しいものです。すでに咲き始めているものもありますよ」と、広報担当の吉川さん。


園内を歩き疲れたら、外苑庭園の奥にある六角形のあずまや「初音茶屋」に立ち寄って。ここでは「観梅会」の期間中、誰にでも麦湯(むぎゆ)が無料でふるまわれる。吊るしてある茶釜は開園当時のもので、あの芥川龍之介もここで接待されたとか。

「この初音茶屋は『臥竜梅』と向き合う場所にあり、いちばんの見どころでもあります。梅の名木を見ながら麦湯を飲んでいただけるロケーションは、ほかにないと思いますよ」(同)


2月14日(日)から21日(日)までの1週間は、中央広場で「ウメなどの盆栽展」も開催され、梅の花をメインに松やボケの花など50点が展示される。古くから盆栽としても親しまれてきた梅の魅力を、再確認できるかも。

「梅の由来などについて詳しく知りたいなら、2月18日(木)に園内の『鶴翔閣」で開催される特別講演会『三溪園と杉田梅』(14時〜15時40分:開場 13時15分・定員100名・先着順)への参加がおすすめです。『杉田梅塾』の市原由貴子さんらが、江戸時代から名所だった杉田の梅と当園の関わりなどについてお話をします」(同)

さらに、2月28日(日)には「旧矢箆原家住宅」で、「ワークショップ・紙でつくる香り雛」(10時30分〜15時・定員100名・先着順)の開催も。こちらは無料で香りのよい雛人形を作ることができる講座。来るひな祭りをより楽しむのにもぴったり。

長い年月にわたって人々に愛されてきた梅の花を、この地ならではのおもてなしで楽しんで。