Doctors Me(ドクターズミー)- 大人も要注意!おたふく風邪が、4年半ぶりに流行中

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おたふく風邪が4年半ぶりに全国的に流行の兆しをみせていると報道されました。
さて、おたふく風邪とはどのようなものなのでしょうか?また、感染しないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、おたふく風邪について、医師に聞きました。

おたふく風邪をおさらい

おたふく風邪は、医学的には「流行性耳下腺炎」といい、ムンプスウイルスというウイルス感染が原因で起こります。このウイルスは、とても感染力が強く、感染者の咳やくしゃみからから、飛沫感染します。潜伏期間は2〜3週間で、その後、症状があらわれます。

初期症状は、以下の症状が現れます。
・首の痛み
・筋肉痛
・何となくだるい
・頭痛
・寒気 など

首が痛み、寝違えかなと思っていると、耳下腺が腫れてきたりします。
耳下腺は唾液をつくる場所です。ここに炎症が起きると耳の付け根から顎のあたりに腫れを感じたり、"顔が腫れてる"と人に気付かれたりします。この腫れは顔の片方だけに起こることも、両側に起こることもあります。顎の下にある顎下腺が腫れることもあります。

痛みがあったり、熱が出ることもあります。特に食べたり飲んだりすると痛みが強くなることがあるため、水分が取れず、脱水状態になりやすいので要注意です。

おたふく風邪の症状は、だいたい1週間程度で症状は治まっていきます。

なお、おたふく風邪のウイルスに感染した全員に症状がでるわけではなく、3〜4割の人は症状が出ないといわれています(これを不顕性感染といいます)。

≪大人のおたふく風邪≫
大人が感染した場合、子どもよりもひどくなることが多いです。
初期症状は同様ですが、耳下腺などの腫れとともに、40度を超える高熱になることが長く続くこともあり、後に述べるような合併症も起こりやすくなるため、注意が必要です。

おたふく風邪の合併症を知ろう

おたふく風邪がひどくなると、さまざまな合併症が起こります。

1.無菌性髄膜炎
合併症に多いのは、無菌性髄膜炎です。おたふく患者の約10%に発生するともいわれます。
嘔吐や頭痛、意識障害などが起こることがあります。

2.生殖器官の炎症
思春期以降に感染すると、男性で約20〜30%に睾丸炎、精巣炎を起こすといわれています。男性不妊の原因となる可能性も指摘されています。
女性の場合、約7%に卵巣炎を合併するとされています。

3.その他の合併症
ほかにも以下のような合併症を起こすこともあります。
・難聴
・膵炎
・肝炎
・骨髄炎
・心筋炎 など

一度おたふくにかかったことがあれば心配なし?

幼いころにおたふくの予防接種を受けたり、一度かかった人もいらっしゃいますよね。

おたふく風邪に一度かかっている場合、もう一度かかることはありません。
しかし、「自分はおたふく風邪かかったことある」と思いこむことは注意です。ムンプスウイルス以外にも、感染するとおたふく風邪に似た症状を起こすことがあります。「自分はかかったことがある」と思っていても、実は免疫がないことがあるので気をつけましょう。

できればムンプスウイルスの抗体があるかどうかを血液検査で調べるといいです。もし抗体がなければ、予防接種をすると安心ですね。

予防接種をしていても、一回だけでは抗体がつかなかったり、幼い頃に受けていると抗体が減ってきてしまっていることもあります。抗体を調べたり、再度ワクチンを打ったりするといいでしょう。

【医師からのアドバイス】

おたふく風邪の予防には、ワクチン接種に加え、感染者からの飛沫感染を防ぐために手洗いうがいをこまめにすることが大切です。

おたふく風邪のためだけではなく、あらゆるウイルスなどから身を守るためにも外出後の手洗い、うがいは習慣付けたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)