中国メディアの新浪網は2日、日本の「匠の文化」はたった2つの原則で成立していると紹介。しかし日本ではその原則が歴史を通じて人々の骨の髄まで浸透している点が特異との見方を示す文章を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Wayne D’Eon/123RF.COM。鹿児島県霧島市の陶芸家)

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 中国メディアの新浪網は2日、「匠の文化:日本人の国宝」と題する文章を掲載した。同文章は日本の「匠の文化」または「職人文化」はたった2つの原則で成立していると紹介。しかし日本ではその原則が歴史を通じて人々の骨の髄まで浸透している点が特異との見方を示した。

 新浪網は同文章を、「コレククション」のカテゴリーに掲載した。日本の工芸品に関心を持つコレクターの増加を反映したものと理解できる。

 文章は冒頭で、日本が自ら崇拝する「匠の文化」は、日本社会を反映に導くための大きな支えになったと紹介。そして、「匠の文化」の背景には、「厚い歴史が存在」すると論じた。

 「人間国宝」については1955年の制度設立と説明。全国から随時、古典芸能の演者や技能保持者が随時選ばれるが、厳格な審査の上で得ればれると紹介し、「国家は人間国宝の制度のために大量の資金を投入し、技能の喪失を防いでいる」と論じた。

 なお、中国にも日本の「人間国宝」に似た制度がある。技能者に対する「1級」、「2級」、「3級」の等級だ。日本と異なるのは、伝統的技能だけでなく、クラシック音楽の演奏家、アナウンサーといった広い範囲で技能者の等級制度が設けられていることだ。「1級」の称号は、日本の「人間国宝」とほぼ同じと考えてよい。

 ただし、中国の技能者の等級については、拝金主義の横行とともに、ジャンルによっては「コネとカネで取りやすくなった」と話す人もいる。新浪網の文章は、日本の人間国宝について「審査が厳格」と強調した。

 文章は続けて、日本の「匠の文化」について、「ポイントはたった2つ」と論じた。「職業を敬うこと」と「真面目であること」という。そして、この2つのポイントから成る「匠の文化」を、社会全体が承認していることが、特に重要と指摘した。

 文章は、日本では「職業を敬うこと」と「真面目であること」が人々の骨の髄魔で浸透して、もはや「常識になっている」ことが特異との見方を示した。

 そして、「匠の文化」が根付いた日本では、自らの技にプライドを持つと指摘。だから、自分の技に対する要求を厳しくしていき、面倒さを厭わず、努力を惜しまず、「すばらしいレベルに達しても、さらにその上を求める」と紹介した。

 さらに日本では、職人のプライドにより、自分の仕事に責任を持たなかったり、質の悪い品を世に出すことは「恥」と考えられるようになったと説明。

 文章は、日本の工芸品は健全な美があるとして「美術品は理想に近づくほど美しくなる。工芸品は現実に適応するほど美しくなる」と論じた。(編集担当:如月隼人)