4日、杭州市は来月より新たな条例を施行し、マナー向上や近年問題になっている「倒れている老人を助け訴えられた」という現象を改善する規定を盛り込んでいる。写真は杭州市。

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2016年2月4日、中国では近年マナーに対する意識が向上し、タン吐きやごみのポイ捨てをマナー違反と批判する声が高まっている。これまで杭州市(浙江省)ではこれらのマナー違反を取り締まる条例がなかったが、3月1日より処罰する条例が施行されることが明らかになった。さらに、近年問題になっている「倒れている老人を助け訴えられた」という現象を改善する規定も盛り込まれている。現代金報が伝えた。

杭州市では、多くの市民がマナー違反に反感を抱いているが、大部分の人はトラブルを恐れ注意することをためらっているという。こうした人の後ろ盾となるのが今回の条例で、条例では、「市民はマナー違反を注意する権利を有し、注意を受けた者はののしったり脅迫したり暴力を振るってはならない」と書かれており、違反者には警告のほか罰金も適応されるという。

このほかで注目すべき点は、同市が人助けを奨励する内容を盛り込んでいること。近年中国では、倒れている人を助けたのに加害者として訴えられるトラブルが多発し、人が倒れていても助ける勇気のある人が減る傾向にある。杭州市はこうした冤罪防止策を講じ人助けをするよう呼び掛けている。来月から施行される条例では、「被救助者が救助者を加害者として訴えたり、助けられる過程で被害が広がったと救助者に責任を求めた場合、被救助者には自身の主張に対する責任が伴う。仮に、ある人物が倒れた年配者を助けた場合、年配者が助けた人を加害者として訴える場合は、助けた人が加害者である証拠を示す必要がある」と明記しており、被救助者が無責任な主張をしないよう抑制している。条例がどれだけの効果を発揮するのかは施行後に明らかとなるが、条例がマナー向上に役立つことを願うばかりだ。(翻訳・編集/内山)