最近、肌がかゆくない?花粉による皮膚トラブル“花粉皮膚炎”を避けるコツ

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近頃、肌がかゆくなることはない? 2月から春の時期に心当たりがあるなら、花粉が原因でアレルギー性皮膚炎を起こしている可能性があるそう。「これは“花粉皮膚炎”と呼ばれる症状で、スギかヒノキの花粉症がある人にみられる皮膚の炎症です。特に乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人がかかりやすい傾向にあります」と、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さん。

花粉皮膚炎の症状は、肌の赤みや粉吹き、かゆみ、ヒリヒリ感などで、肌を外の刺激から守っている肌表面の角質層(バリア機能)の働きが低下しているとかかりやすいとか。つまり、花粉症の人でも、皮膚のバリア機能をきちんと保つことができれば、花粉皮膚炎を防げるそう。

「鼻をかむと鼻のまわりのバリア機能が傷つくので、ティッシュは肌当たりのいいものを選びましょう。かんだ後にワセリンを塗ると、軽い炎症であれば悪化を防げます」(同)

ただし花粉皮膚炎は、一度起きると、患部にまた花粉が付着して治りにくくなるため、早めに皮膚科で炎症をおさえる薬を処方してもらったほうがいいとか。鼻のまわりだけにとどまらず、目のまわりや口元、人によっては顔全体に発症することもあるそう。

「自分でできる対策の基本は、肌への刺激を極力減らすことです。洗顔料は敏感肌用のものを選び、しっかり泡立ててから洗いましょう。よく泡立てるほど、少ない洗浄成分で高い洗浄効果が得られます」(同)

さらに、摩擦による肌への刺激を減らすために、クレンジング料もこの期間は、お湯で洗い流せるタイプを選ぶのがおすすめ。皮脂や角質と角質の間にある潤い成分が落ちると、肌のバリア機能が落ちてしまうで、かける時間は1分以内と心得て。

「アイメイクをしっかりした日には、先にその部分だけ落としてしまいしょう。コットン2枚に専用のクレンジング料をたっぷり含ませて、1枚を下まぶたに、もう1枚を上まぶたに10〜15秒ほど置いて、上まぶたのコットンを下にすべらせるようにしてやさしくふき取って。こうすればこすらずに落とせますし、顔全体にかけるクレンジングの時間を短縮することができます」(同)

肌がデリケートになりやすい花粉シーズン。刺激や摩擦から肌を守るケアを心掛けて、花粉皮膚炎を予防して。

慶田 朋子
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。1999年、東京女子医科大学医学部卒業後、同皮膚科学教室入局。美容クリニック勤務などを経て、2011年に現クリニック開設。メスを使わないリバースエイジングケアをモットーに診察を行う。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学界認定レーザー専門医。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)がある。