風光明媚な古都として観光の名所でもある浙江省杭州市で3月1日、「杭州市文明行為促進条例」(以下、「条例」)が施行される。(イメージ写真提供:(C)Ivan Lim Yu Meng/123RF.COM。杭州市内にて)

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 風光明媚な古都として観光の名所でもある浙江省杭州市で3月1日、「杭州市文明行為促進条例」(以下、「条例」)が施行される。

 同条例では「ところかまわずみだりに痰を吐いたりごみを捨てる」行為や「車からたばこの吸い殻を捨てる」「(食用ひまわり種子などの)殻を捨てる」行為も処罰対象となる。また、「なんらかのサービスを受けるために待つ場合には、行列に並ばねばならない」ことも定められた。

 「処罰」とは基本的に罰金を指す。中国では軽度の違反行為に対して、その場での罰金支払いを科す方法が多く取られている。徴収するのは警察官などに限らず、行政によって職務執行の権限を与えられた一般人である場合も多い。そして、罰金の徴収をめぐって口論が続いたり、暴力沙汰になる場合もある。

 「条例」では、「処罰」に従おうとしなかった場合には、個人の信用記録に書き込むことも定めた。

 また、公民権を持つ者すべてに対して「ごみの投げ捨て」や「痰吐き」などの「非文明行為」を見かけた場合、やめるよう注意・勧告する権利を認めた。ただし、勧告する人は「文明的な挙動による」ことが求められる。

 さらに、「非文明行為を注意された」場合に「報復行為」をすることが禁止された。注意した人に暴力を振るうだけでなく「侮辱する、威嚇する」ことも禁止だ。

 中国では、転倒した高齢者を救護した人が、家族などから逆に「害を与えた」として損害補償を求められて争いになる場合がある。

 「条例」は、「救護した側が自分に落ち度がないことを証明する義務はない」と定めた。救護された側は、「救護した人が、救護の過程において合理的な範囲の義務を尽くさず、相手にさらに損害を受けた」ことを証明できないかぎり、救護した人の責任を問うことはできない。

 中国では路上では広東省深セン市で2012年に「文明促進条例」が制定され、上海市、湖北省武漢市でも同様の動きが進行しているという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Ivan Lim Yu Meng/123RF.COM。杭州市内にて)