内モンゴル自治区政治協商会議元副主席で、2015年3月に愛人を射殺したとして逮捕された趙黎平容疑者が3日までに起訴されたことが分かった。法律の専門家は「死刑になる可能性が高い」と話したという。新京報が報じた。(写真は新京報の4日付報道の画面キャプチャ)

写真拡大

 内モンゴル自治区政治協商会議元副主席で、2015年3月に愛人を射殺したとして逮捕された趙黎平容疑者が3日までに起訴されたことが分かった。法律の専門家は「死刑になる可能性が高い」と話したという。新京報が報じた。

 新京報によると、趙被告は2015年3月20日午後9時半ごろ、乗用車に乗り、内モンゴル自治区赤峰市(モンゴル語はオラーン・ハダー)の人通りや車の少ない住宅地に行き、そこで別の車でやって来た女性を銃で2発撃ったとされる。一発は女性の頭部に当たった。趙被告は、女性の遺体を自分が運転してきた車のトランクに入れて運び、別の場所に捨てた。

 趙被告は犯行後、約26時間で警察に身柄を拘束された。最初の銃撃で女性は負傷したが、逃げながら警察に通報したと説明する警察関係者もいるという。

 趙被告は漢族。1951年8月生まれで、現在は64歳。1971年から警察畑を歩み、2005年から11年にかけて内モンゴルの警察のトップである自治区公安庁庁長を務めた。2012年には自治区政治協商会議の副主席に就任した。

 被害者の女性も漢族だった。1988年9月生まれで、殺害された当時は26歳だった。趙被告には、地位を利用して巨額の不正蓄財をしたり、銃砲類や弾薬を大量に不法所持するなどしていた。2人のトラブルの原因は明らかにされていないが、女性が趙被告の不正を公にすると言ったので、争いになったとされる。

 犯行場所が人気の少ない場所だったり、遺体を捨てる場所の下見をしているため、周到に計画された犯行とみられている。

 これまで、「腐敗」犯罪で起訴された被告を弁護した経験のある朱明勇弁護士は、報道を見る限り趙被告には死刑が言い渡される可能性が高いと説明。逃げる被害者を追跡して殺害した点や、社会的に責任ある立場の研究者だったこと、本人の不正によって問題が発生したこと、女性側に落ち度が認めないことが理由で、中国における法律適用で重視される「社会的に極めて悪質な影響を与えた」案件と見なされるからという。

 裁判所が起訴事実を認めれば、趙被告は中華人民共和国が始まってから故意殺人罪が適用された者のなかで「最も高い地位の官職経験者」になるという。(編集担当:如月隼人)(写真は新京報の4日付報道の画面キャプチャ)