「ルノワールの時代」名古屋ボストン美術館で開催 - 印象派の芸術家達が描いた都市と田舎の魅力

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展覧会「ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影」が、名古屋ボストン美術館で開催される。会期は2016年3月19日(土)から8月21日(日)まで。

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本展はボストン美術館のコレクションを中心に、油絵、版画、写真の89作品で、産業革命により近代化が進んだ19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパの生活を紹介する。

その時代のヨーロッパでは、街は都市へと変貌し刺激的な場所になっていったが、急激な人口増加によって生活環境が悪化し貧富の差が生まれていた。人々は息苦しさを感じるようになり、自然や素朴な暮らしの残る田舎にピクニックや海水浴などの憩いを求めるようになる。本展ではそのような当時の都市と田舎のイメージの象徴や、社会問題を突きつける諷刺画、都会に暮らす人々の心理を映し出す作品などが展示される。

その中でも特に見どころなのは、ルノワールによるダンスをテーマとした3部作のひとつであり、ボストン美術館で最も愛されている作品《ブージヴァルのダンス》だ。当時流行のファッションに身を包んだ女性、田舎スタイルの男性、テーブルで談笑する人々、地面に落ちたタバコや花束などによって、屋外のビアガーデンの生き生きとした雰囲気が伝わってくる。

ミレー、ドガ、コロー、ルノワール、モネなどの印象派の芸術家達が目の当たりにした、風景とそこに暮らす人々の光と影。是非この機会にその魅力に触れてみてはいかがだろうか。

【開催概要】
ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影
場所:名古屋ボストン美術館
住所:愛知県名古屋市中区金山町1丁目1-1 金山南ビル
会期:2016年3月19日(土)〜8月21日(日)
開館時間:平日10:00〜19:00、土日祝日10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで。
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)
入館料:一般 1,300(1,100)円 高校・大学生900(700)円 中学生以下無料
※()内は前売り・団体・平日午後5時以降の料金。