Facebook、デベロッパープラットホームParseを閉鎖へ
困惑するのは開発者たち
理解に苦しむ動き
Parseがかつてなくあわただしい一年を過ごしたのちに、この動きは現れた。FacebookはParseをF8デベロッパーカンファレンスの中心的な存在としてあつかい、モノのインターネットにまでその手を広げようとしていた。
思い起こせば、アプリホスティングサービスでライバル関係に当たるHerokuをサポートしたことは、今回の動きを予見させるものだったのかもしれない。ParseのCEOだったイリヤ・スクハールが8月に同社を去ったことについては言うまでもないだろう。
2013年、スクハールは、ParseとFacebookはともにデベロッパーの開発、成長、収益化のための助けとなり、そして「Parseがより良いものになるにつれ、これは人々がFacebook上で何かを作り上げたりサービスを利用する上での基礎的なレイヤーになるだろう。我々二社はともに協調してこのやり方で商品を良くしていく。」と語っていた。
FacebookがParseを閉鎖するという一連の動きで私が知ったプラスのことと言えば、デベロッパーたちが面倒なことに煩わされることは無くなるという事だ。成長の維持と収益化は大きなチャレンジであり、Facebookのソーシャルネットワークと広告ツールはこれに関する助けとなる。
ソーシャルやモバイルアプリだけでなく、Ocalus向けのVRアプリやチャット、メッセンジャーなどのアプリ開発を進めるためにデベロッパーたちの関心を引く必要があるこのタイミングで、たとえ移行までに一年の余裕があるとはいえ、今回の閉鎖騒ぎはFacebookがデベロッパーとの関係改善を図る動きに陰りを落とすものだ。
Parseが無くなり、Facebook帝国の日々の営みにおいて必要とされる多くを開発するため、デベロッパーたちは別の居場所を探さなければならなくなる。
ReadWriteJapan編集部
[原文]