思春期の少女の約半数が、ふくらみ始めた胸の揺れや恥ずかしさが原因でスポーツ嫌いになっていることが、英ポーツマス大学の研究でわかった。

スポーツブラの着け方を知らない子がほとんどで、研究者は、指導者の教育やサポートが必要だと呼びかけている。

スポーツブラを着ける子はわずか10%

研究は、英国の思春期健康誌「JAH」の2016年2月号に発表された。

同大のジョアンナ・スカー教授らは、英国の11〜18歳の女子生徒約2000人を対象に、胸の悩みとスポーツの関係について調べた。その結果、次のことがわかったという。

(1)少女の4人に3人が、スポーツをすると胸が揺れたり、痛くなったり、恥ずかしくなったりと、「胸の悩み」を1つ以上抱えている。この悩みは14歳が最も多くなり、全体の半数以上は「胸の悩み」が原因でスポーツ嫌いになっている。

(2)少女の半数以上がスポーツブラを着けた経験がなく、運動の時にスポーツブラを着ける子は10%しかいなかった。どんなスポーツブラを着ければよいのか、あるいは自分のブラが体に合っているのかを知っている子はほとんどいない。約9割は胸の健康やスポーツブラについて知りたがっている。

(3)少女の15%は「スポーツをするには自分の胸は大きすぎる」と悩んでおり、Dカップ以上の子は、それ以下の子よりスポーツを避ける傾向が強い。

スカー教授は「成人女性の研究でも、胸の悩みが原因でスポーツをしない人が多いことがわかっています。適切に胸をサポートすれば、スポーツ時の不安を解消することができます。思春期のスポーツ中退者をなくすために、この年代の少女全員に『胸の教育』を行なうことが必要です」と力説している。