中谷元防衛相は3日、北朝鮮が発射したミサイルに対する破壊措置命令を自衛隊に発令したことについて、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、北朝鮮を「頭のおかしな国」と罵り、日本に「壊しちゃってください」などと主張するコメントが、多くの「いいね」を集めている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中谷元防衛相は3日、北朝鮮が発射したミサイルに対する破壊措置命令を自衛隊に発令したことを明らかにした。発射後、日本領に落下すると判明した場合に、自衛隊は破壊する。同命令は中国でも大きく報じられた。中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、北朝鮮を「頭のおかしな国」と罵り、日本に「壊しちゃってください」などと主張するコメントが、多くの「いいね」を集めている。

 中谷防衛相の破壊命令は、あくまでも「日本に落下」する場合の対処であり、専守防衛の範囲を逸脱したものではない。また、主権国の国土と領海の上空に設定される領空は、「大気圏内まで」と定められており、北朝鮮が説明するように「人工衛星の打ち上げ」であるならば、大気圏外に順調に上昇する飛翔物の破壊は、日本としては政治面からも、実施ができない。

 同話題が微博で紹介されると、コメントが続々と集まった。4日午後3時現在で「いいね」が最も多いのは「中国はこんな、頭のおかしな国を隣に抱えている。かなわないなあ〜」とする意見だ。

 「いいね」が次に多いのは「日本にお願いします。破壊しちゃってください。破壊したら朝鮮は日本に核爆弾を落とすでしょう。それも破壊しちゃってください!」だ。

 2009年に北朝鮮が“人工衛星(ミサイル)”の打ち上げを予告したこを受け、自衛隊に対して同様の「破壊命令」が発令された際には、中国国内で「軍国主義が復活」と批判が強まった。もちろん中国でも専門家は日本の対応の正当性を理解しており、軍事評論家として人気の高い海軍の張召忠少将は、北朝鮮が発射した飛翔物が日本の領空に突入する場合、日本には迎撃の「権利がある。国際法でも認められる行為」と一般向けに解説した。

 今回の「破壊命令」については、日本を非難する書き込みはほとんど目立たない。中国人にとって、北朝鮮が「異常な国」ということはもはや明白だ。とすれば、北朝鮮がミサイルや核兵器の性能を向上させれば、国境を接する中国は「もっとも深刻な脅威を受ける国のひとつ」ということになる。中国の庶民の間の危機感が高まったことが、日本の「破壊命令」に異議を唱えなくなった原因と考えられる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)