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●コンドーム失敗率は約18%! 正しい使い方を知る
皆さんは、恋人やパートナーとセックスをするとき、どんな方法で「避妊」していますか? おそらく日本では、コンドームを使っているカップルが多いと思います。

「ちゃんと毎回つけているから大丈夫」という人、ちょっと待ってください。コンドームは正しく使えていますか? 「彼に任せているからよくわからない」なんてこと、ありませんか?

○コンドームは「挿入前」から装着を

日本ではもっともポピュラーな避妊法であるコンドームですが、避妊効果は100%ではありません。正しい使い方をした場合でも、失敗して妊娠する確率は2%ほどあり、一般的な使用法では、失敗率は18%程度と言われています。とはいえ正しく使えば98%という高い避妊率が見込めるわけですから、避妊法として有効なことも事実。ポイントは「使い方」にあると言えるでしょう。

コンドームの使い方に関して、まず間違いがちなのが、装着のタイミング。射精の瞬間につければいいと思っている人が多いようですが、最初に男性器(ペニス)を膣(ちつ)に入れる前に装着することが大切です。そして装着する際は、ペニスが十分に勃起した状態で、先端の「精液だまり」をつまんで空気を抜いてから、コンドームを亀頭にかぶせ、隙間に空気が入らないよう気をつけながらペニスの根元までおろします。

女性が男性にコンドームをつけてあげる場合は、長い爪でゴムを傷つけないよう十分に注意しましょう。ゴムの傷や破れは、避妊の失敗につながります。また、買ってからかなり日数がたったコンドームは、劣化して破れやすくなっている可能性があるので、なるべく新しいものを使うのが安心です。

射精後は、そのままにしているとペニスが小さくなって精液が膣内に出てしまうので、コンドームをつけたまま、速やかに膣からペニスを出します。その後、精液がこぼれないよう口をしっかり縛って処分しましょう。

●避妊効果ほぼ100%の「低用量ピル」
○低用量ピルで避妊、コンドームでSTD予防を

正しく装着したつもりでも、万が一、コンドームが破れてしまったり、途中で外れてしまったりした場合は、「緊急避妊」という方法があることも覚えておきましょう。緊急避妊法として一般的なのは、「モーニングアフターピル」と呼ばれる女性ホルモンを成分とした薬で、婦人科などの医療機関を受診すれば処方してもらえます。性交後72時間以内に飲むことで妊娠を防ぐ作用がありますが、避妊効果は100%ではないので、やはり日頃から確実な避妊を心がけることが大切です。

コンドームより確実な避妊法といえば、「低用量ピル」。100%に近い避妊効果があり、女性が主体となって避妊できる点でおすすめですが、性感染症(STD)の予防はできません。STDの感染リスクがある場合は、低用量ピルとコンドームを併用するのがベストです。ただ、低用量ピルもモーニングアフターピルも、体調や既往歴(これまでの病歴)によっては処方できない人もいます。ピルを使いたい場合は、医師に相談してみましょう。

○膣外射精は避妊法じゃない!

最後にお伝えしたいのは、「膣外射精は避妊法とは言えない」ということ。若い世代ほど、膣外射精、いわゆる"外出し"をして避妊したつもりになっている人が多いのですが、ペニスからは、射精前でも精子を含んだ分泌液が出ているので、当然確実な避妊はできません。前述したとおり、コンドームを挿入前につけなければいけないのも同じ理由からです。また、膣の外に精液を出しても、外から膣内に入ってしまうことも考えられます。

あわせて「安全日にセックスする」「危険日を避ける」という方法も、避妊法として有効ではありません。基礎体温を測っても排卵日を明確に知るのは難しいうえに、月経周期は乱れることも多いからです。

低用量ピルをきちんと服用して、コンドームでSTDの感染予防をすれば、いつセックスをしてもほぼ安全と言えます。まだ妊娠・出産を考えていないのであれば、正しい方法でしっかり避妊をした方が、余計なリスクの心配をせずにセックスを楽しめるのではないでしょうか。

※画像は本文と関係ありません

○記事監修: 善方裕美 医師

日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医
1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。

主な著書・監修書籍
『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』
『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』
『0〜6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など

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