「碧雲引風吹不断、白花浮光凝碗面」。これは中国唐代の詩人盧仝(ロドウ)が抹茶を賛美して詠んだ漢詩だ。抹茶碗の中で碧い雲、風、白花、光が一つの美しい風景を作り出しているように見えたのだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 「碧雲引風吹不断、白花浮光凝碗面」。これは中国唐代の詩人盧仝(ロドウ)が抹茶を賛美して詠んだ漢詩だ。抹茶碗の中で碧い雲、風、白花、光が一つの美しい風景を作り出しているように見えたのだろう。

 抹茶は近年、日本のみならず世界でお菓子やスイーツなどに使われ、大きな人気を博しているが、一説によれば抹茶はもともと中国の隋唐時代に生まれたものだそうだ。中国メディアの捜狐はこのほど、この偉大な発明品が日本でいっそう眩い光を放っている様子を紹介している。

 記事は、日本では抹茶について「宇治抹茶」と呼ばれることが多いとし、それは宇治が日本茶の発祥地であり、良質の抹茶が宇治で取れるためと説明。中国では龍井茶と呼ばれる緑茶があるが、浙江省杭州の「西湖」と呼ばれる地域が最も有名な産地であり、宇治抹茶と同じように「西湖龍井茶」と呼ばれるものは緑茶の上級品にあたる。

 また、日本の茶道にとって抹茶を飲む際の作法は非常に重要であると紹介。一式の複雑な作法を守りつつ味わう抹茶は口当たりがなめらかで香りも豊か、また後口も大変良く、人に精神面で素晴らしい体験を得させるものであると説明、茶道における抹茶は人の人格を磨き、文化的素養を向上させる重要な手段であると論じた。

 こうした抹茶が精神面に及ぼす影響については前出の詩人盧仝もその漢詩の「七碗の句」で詩っている。ある分析によれ、「七碗の句」では一碗で口と喉が潤い、二碗で孤独が消え、三碗で空腹状態からくる頭の冴えた状態を得、四碗で軽く汗ばみ日頃の不満が発散し、五碗で肌と骨が清らかになり、六碗で仙人の霊感を得、七碗はもう飲めないが両脇に爽やかな風を感じる、という内容の詩だ。

 音楽に国境はなく、人種が違ってもある旋律が表す感情を感じ取ることができる。抹茶が精神に及ぼす素晴らしい影響についても同様のことが言えそうだ。記事は抹茶が中国から日本に伝わったのは唐宋時代だと説明、現在の日本には悠久の歴史をもつ老舗店が複数あると紹介している。

 さらに、日本で抹茶はアイスクリームやケーキなどお菓子やスイーツに用いられるようになり、世界的に抹茶が人気を集める要因となったことを紹介し、中国で生まれた抹茶が日本で輝きを放っていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)