日本の中学や高校では毎年「文化祭」が行われ、各クラス単位で創作活動や演劇発表を行ったり、模擬店を開いたりする。日本では当たり前と言っても過言ではない学校行事だが、中国の人びとにとっては「なんで学校でそんなことするの?」という疑問を持つようである。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の中学や高校では毎年「文化祭」が行われ、各クラス単位で創作活動や演劇発表を行ったり、模擬店を開いたりする。日本では当たり前と言っても過言ではない学校行事だが、中国の人びとにとっては「なんで学校でそんなことするの?」という疑問を持つようである。

 中国メディア・捜狐は1日、「日本の学校はどうして文化祭を開催するのか」という記事を掲載した。文章は中国の日本語学校が寄稿したもので、日本の中学・高校で行われる文化祭の内容やその意義について解説している。

 文章は、日本の中高における文化祭の特徴として「大学のものとは異なり、すべての生徒に参加が義務付けられている、正式な教育の一環であること」を挙げ、通常の授業時間を利用して準備が行われると説明した。

 そして、学校側が文化祭に対して、良好な人間関係の育成、集団生活を通じての帰属・協力意識の深化、公共精神の育成という3つの目的を持っていると紹介。準備における意見の相違、生徒のモチベーションの差などの問題に対して、衝突や助け合いを通じて社会で役に立つ様々な経験を積むことが期待されているとした。

 また、このような「全員強制参加」の文化祭制度というのは世界では例が少なく、何日も時間をかけてみんなで作品や模擬店の準備を進めた成果を披露する場である日本の文化祭について、しばしば外国人から羨望の声が出るとも紹介した。

 多くの日本人にとって、学校の文化祭は確かに「青春の1ページ」であるかもしれない。しかし、みんなが喜んで準備していた訳ではなく、やらされることに対して反発する生徒もたくさんいたはずだ。この点について文章は「しかし、大人になって文化祭が社会性や人間関係の構築など、見えないことを学ぶものとして必要だったのだとしみじみと感じるのである」と説明している。まさにその通りだろう。

 学生時代は多感であり、さまざまな悩みや苦しみを抱える、一番貴重な時期。文章はこのような言葉で、学校の文化祭が持つ意味を説明して締めくくっている。しかし、悲しいかな、それが分かるのは往々にして随分時間が経ってからなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)