新華社などによると、新疆ウイグル自治区当局は1日、テロ事件に関与していたとして有罪判決が確定した受刑者11人の減刑を決めた。一部ネットメディアは現地共産党委員会の張春賢書記が「ムハンマド」の言葉を引用して、罪を認め、自らを改造したものに社会は門戸を開いていると訓示したと報じた。ただし記事が閲覧できない状態の掲載ページが複数ある。(イメージ写真提供:123RF。カシュガル市にある中国最大のモスク)

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 新華社などによると、新疆ウイグル自治区当局は1日、テロ事件に関与していたとして有罪判決が確定した受刑者11人の減刑を決めた。一部ネットメディアは現地共産党委員会の張春賢書記が「ムハンマド」の言葉を引用して、罪を認め、自らを改造したものに社会は門戸を開いていると訓示したと報じた。ただし記事が閲覧できない状態の掲載ページが複数出ている。

 新華社によると、減刑の対象になった11人のうち、7人は無期懲役が有期懲役になった。有期懲役が確定していた4人は、6カ月の減刑になった。うち1人は刑期を終了して釈放されたという。11人のうちには、一時はテログループのリーダー各だった受刑者も含まれるという。

 中国の大手ポータルサイト新浪網は、自治区トップである共産党委員会の張春賢書記の、「党委員会と政府、そして私本人も、受刑者に対して一貫して心を寄せている。(自らの思想)改造に努力してほしい。早く、壁の外に出てほしい。新たな生活を歩んでほしい」などとする訓示を紹介した。

 張書記は同自治区について「喜ばしい変化が生じている。村は美しくなった。ふるさとは富むようになった。老人を養うようになった。医療保障がもたらされた。新疆南部は学費がすべて免除された」など、自治区の民生が向上していると述べた上で、「人生において、過ちを犯すことは恐ろしいことではない。大切なことは、自分が間違えたと知り、知ったからには改めることだ」、思想を改造することが重視されると強調した。

 張書記はその上で「皆が熟知している先駆者であるムハンマド(マホメット)も『アダムの子孫(全人類をさす)はだれも、罪を犯すことを免れられない。犯した罪を悔いるものが善人である』といっている」と続け、減刑の対象になった受刑者は「極端な宗教思想に惑わされ、犯罪の道を歩んだが、心から後悔し、積極的に自己改造をして、目に見える改善が見られたものだ」と説明。「希望の門は常に開かれている」と論じた。

 新浪網によると、張書記の訓示を紹介する記事は、新疆ウイグル自治区の当局系情報サイトである「天山網」からの転載。しかし天山網に同記事は、すでに見当たらない。また、同じく同記事を転載した人民日報系の人民網でも、同記事は削除されたとみられる。(編集担当:如月隼人)

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◆解説◆
 新疆ウイグル自治区の北部は、石油が天然ガスが産出するために、雇用の機会も比較的多いなどで、経済的には「中華人民共和国の一部である恩恵」があるという。

 一方の南部は産業に乏しく、貧しい人が多いとされる。「中国の一部である恩恵」をあまり感じずに、当局の干渉や監視が厳しので、独立志向を持つ人が出やすい地域ともされてきた。張書記の言葉にある「南部での学費全面免除」も、同自治区南部対策の一環と言える。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF。カシュガル市にある中国最大のモスク)