オープンソースソフトウェアを支えるコンパイラ技術として、商用ソフトウェアの開発技術として、LLVMの重要度が日々増している。そうしたなか、LLVMに関連するプロジェクトは多岐にわたっているうえ、開発内容も応用分野も増え続けており、全体を把握することが難しくなってきている。

1月30日と31日にベルギーで開催されたFOSDEMで発表されたLLVMに関するセッションはこうした状況の理解を助けるものになるだろう。発表内容は「Where is LLVM being used today?(PDF)」で公開されており、LLVMの現状の大枠を理解する上で役立つ内容になっている。

掲載されている内容のうち主要なキーワードをまとめると、以下のようになる。

・関連企業: Apple, Google, Sumsung, ARM, Intel, Cualcomm, Microsoft, SONY, NVIDIA, Imagination, IBM, CRAY, AMD, Linaro, AZUL SYSTEMS
・関連プロジェクト: Apple iOS/OS X XDK, Android NDK, Tizen SDK, Sony PS4 SDK, Qualcomm Snapdragon LLVM Compiler for Android
・関連言語: Swift, Haskell, Ruby, Python, Common Lisp, D, Go, Standard ML, Rust, Julia, Pure, Ravi
・関連実行環境: VMKit, LLILC, Mono, OpenJDK
・CPU関連技術: LLVMpipe, CUDA, GLSL, AMDGPU, SPIR, OpenCL
・Web関連技術: PNaCl, WebKit FTL JIT, Emscripten, WebAssembly
・サニタイザ関連技術: AdressSanitizers, MemorySanitizer, ThreadSanitizer, LeakSanitizer, SAFECode
・関連統合開発環境: Xcode, KDevelop, CodeLite, Qt Creator, Geany
・関連OS: Debian, LLVMLinux, OpenMandriva Lx, FreeBSD

LLVMの活用されるシーンは広がり続けており、特定のプログラミング言語に限定されることなく多種多様なソフトウェアの基幹技術としてその重要度が高まりつつある。最適化技術など相互にエコシステムも期待することができ、今後も活発なシーンであり続けるものと見られる。

(後藤大地)