糖尿病は、厚生労働省の2014年度調査によると、20歳以上の男性の16%、女性の10%が患者の疑いがあるほど急増しているが、予防はやっぱり歩くことに尽きるようだ。

国立がん研究センターは2016年1月21日、1日30分未満しか歩かない人は、2時間以上歩く人に比べ、糖尿病になるリスクが2割高まるという研究を発表、「歩こう!」と呼びかけた。歩行時間と糖尿病発症率の関係を調べた研究はアジアでは初めて。

1日2時間歩く人に比べ、歩かない人はリスク23%増

研究は、1998〜2000年に行なった糖尿病調査の参加者のうち、自分に糖尿病があることを自覚している人を除いた2万6488人(調査時点の平均年齢62歳)を対象にした。1日の歩く時間を「30分未満」「30分以上1時間未満」「1時間以上2時間未満」「2時間以上」の4グループに分け、本人が自覚していない糖尿病の有無を血液検査で調べた。

その結果、対象者のうち1058人(4.0%)が糖尿病を発症していた。歩行時間と発症率を調べると、「2時間以上」を1とすると、「30分未満」が1.23倍になり、歩く時間が短いほどリスクが高まることがわかった。

肥満度を示すBMI(体格指数)を調整した後のデータでも、歩く時間が短いとリスクが高まることが確認された。つまり、太っていないからと安心して歩かないと、糖尿病のリスクは高まるのだ。

同研究センターでは「肥満の問題とは独立して、糖尿病の予防には体重に関係なく歩くことが大事であることが示されました。どんどん歩きましょう」とコメントしている。