日本の駅弁と中国の駅弁を比較したら泣きたくなった――。中国では旧正月になると多くの人びとが帰省するが、帰省の際には高速鉄道や各種鉄道を利用する人も多い。そのため、鉄道で販売される弁当への関心が高まると同時に、日本の駅弁と比べて「質が劣りすぎ」だとの批判も高まっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の駅弁と中国の駅弁を比較したら泣きたくなった――。中国では旧正月になると多くの人びとが帰省するが、帰省の際には高速鉄道や各種鉄道を利用する人も多い。そのため、鉄道で販売される弁当への関心が高まると同時に、日本の駅弁と比べて「質が劣りすぎ」だとの批判も高まっている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国で駅弁のクオリティに大きな違いが生じているとし、「日本の駅弁と中国の駅弁を比較したら泣きたくなった」と論じている。

 記事はまず日本の駅弁の由来を紹介、大体の始まりは1885年、東北本線の宇都宮駅だったとしている。その駅弁は塩とゴマをまぶしたおにぎり2つで、たくあんもついており、竹の葉に包んで販売されていたそうだ。日本では鉄道網の発達に伴って駅弁も普及し、現在は2-3000種の駅弁が存在していると紹介した。

 ここに興味深い事実が示されている。日本人は温かくないご飯でも美味しく食べることができ、日本人にとっては、冷めたおにぎりでも立派な駅弁になるということだ。電子レンジがない時代から駅弁が普及したのも日本の食文化に関係しているといえる。

 しかし中国人は冷たい食べ物を好まず、冷えたご飯を食べても食べた気にならないだろう。日本のコンビニエンスストアでおにぎりを温めるよう頼む中国人がいるのも、冷めたご飯を受け付けない中国の食文化が関係している。中国の場合、電子レンジのない時代に駅弁は発達し得ないものだったのだ。

 また記事は日本の駅弁の品質に注目、例えば価格が1400円ほどのお弁当は「中程度」の価格帯でありながらも、産地特有の食材がふんだんに使われており、新鮮かつ栄養豊かで、見た目も色鮮やかと絶賛した。

 一方、中国の駅弁の品質保証期限は90日、衛生上の問題があるうえに非常に不味いと評判だ。さらに価格帯は15-45元(約276-826円)となっているが、中国人の所得水準から換算すると割高だ。車内では電子レンジで温めて提供されるが、安いカップラーメンを車内に持ち込んで済ませる乗客も多い。

 中国で駅弁が発達しないもう1つの理由は、少数の企業による独占販売体制となっていることも挙げられるだろう。車内の駅弁販売は利権であり、他社との品質や価格競争が生じない。独占企業が「買いたくなければ買わなくて良い」という態度である限り、駅弁の品質と価格は永遠に現状のままだろう。

 食文化の違いや競争という背景もあるため、日本の場合は「道の駅」でもお弁当の販売が盛んだ。また記事は毎年1月に開催されている「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」というイベントも紹介しているが、結局これは日本人がどれほど駅弁を愛しているかを示すものであり、中国が日本の駅弁に追い付くためには問題の根本的な原因に目を留める必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)