防衛省・統合幕僚監部によると、中国軍機2機が1月31日、日本に接近したために戦闘機を発進させて対応した。領空侵犯はなかったが、防空識別圏内に入ったとされている。中国軍機は日本に接近する前に、韓国の防空識別圏に進入した。韓国は「戦闘機を出撃させる準備はできている」と無線で連絡したという。(イメージ写真提供:123RF)

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 防衛省・統合幕僚監部によると、中国軍機2機が1月31日、日本に接近したために戦闘機を発進させて対応した。領空侵犯はなかったが、防空識別圏内に入ったとされている。中国軍機は日本に接近する前に、韓国の防空識別圏に進入した。韓国は「戦闘機を出撃させる準備はできている」と無線で連絡したという。

 韓国と日本の領空に接近した中国機は、情報収集機に改造した「Y-9(運-9)」輸送機と、早期警戒機に改造した「Y-8」。東シナ海から対馬南方を通過して日本海に抜け、再び日本海に戻った。

 中国メディアの参考消息網によると、中国軍機はまず、韓国が設定した防空識別圏(KADIZ)に進入した。韓国メディアによると、韓国軍は無線で「韓国領空に進入した場合には、戦闘機を出撃させる準備ができている」と警告したという。

 中国と韓国、中国と日本の防空識別圏には重なり合っている部分がある。中国軍機からは韓国側に「本機は中国に所属」との無線連絡があり、その後、KADIZを通り抜けたという。

 中国軍機はその後、日本の防空識別圏(JADIZ)に進入した。自衛隊は戦闘機などを発進させて対応した。

 中国軍が日韓に接近した目的は、北朝鮮にロケット/長距離ミサイル発射の兆候があるために、日本領内に落下の場合に迎撃に備えて出動している、海上自衛隊のイージス艦の能力を探るためとの見方がある。

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◆解説◆
 領空とは領土と領海の上空(大気圏)を指す。しかし領海は海岸線から12海里の沖合いまでであるため、許可を得ない航空機が領空に進入した場合、極めて短時間で領土上空まで達してしまう。そのため、海上に設けられる領空よりも広く設定した防空監視空域が防空識別圏だ。戦闘機発進などで領空侵犯を許さないための「予防的措置」を取る空域と言ってもよい。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)