1日、韓国の初級公務員に当たる9級国家公務員の採用試験の応募が締め切られ、出願者数が過去最多を記録、競争率は54倍に上った。資料写真。

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2016年2月1日、韓国の初級公務員に当たる9級国家公務員の採用試験の応募が締め切られ、その競争率が54倍に上った。韓国・ニュース1などが伝えた。

韓国人事革新処はこの日、今年4月に行われ4120人の採用を予定するこの試験に、22万2650人の出願があったと明らかにした。出願数は昨年の19万987人より16.6%増加し、歴代最多を記録。昨今の深刻な若者の就職難を反映したとみられ、ニュース1は出願者を「行き場をなくした若者」と表現し報じた。一方、人事革新処は、政府が雇用創出の目的で採用予定人数を昨年より増やしたことも、出願者の増加に影響したと分析している。

細目の募集単位別で競争率が最も高くなったのは、行政職の一般行政(全国)。89人の募集に3万6186人が押し寄せ、倍率は406倍を超えた。また、技術職では施設の一般土木(一般)が27人の募集に対し4258人の応募があり157倍となった。出願者の平均年齢は昨年とほぼ同じ28.5歳、女性の比率は昨年よりやや高く53.6%だった。

この報道に韓国のネットユーザーの反響は大きく、3000件を超えるコメントが寄せられている。

「昔は公務員になれと言われてもならなかったものだけどね」
「だんだん日本のさとり世代が増えるのか」
「生きるのはつらいね」
「これが沈み行く韓国の素顔」

「これは誰もが安定した職に就きたがっていることの表れ。社会があまりに不安だから、一寸先も見えない状態なんだ」
「将来を心配しなくて済む日は来るのだろうか?」
「大学修学能力試験(センター試験)のミニ版だ」

「公務員は安定してるからという理由もあるけど、誰にでも公平な試験だからこれだけの人が受けようとするんだ。一般企業は人脈で入る人が多いからね」
「また朝鮮王朝時代に戻ったのか?科挙(当時、官僚を登用するため行った試験)が公務員試験に変わったみたいだ」
「公務員が人気の国には発展がないと言われるけど、韓国はますます公務員の人気が高まっている。10年後の国がとても心配だ」(翻訳・編集/吉金)