希少な「見島牛」は炭火焼き(4320円)でシンプルに

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銀座の本格日本料理「小熊」が天然記念物の「見島牛」を入荷、2月1日から数量限定でディナータイムに提供を開始した。年間数頭しか出回らない「幻の和牛」を食べられる貴重な機会だ。

【写真を見る】赤身と脂のバランスのよさが分かる「見島牛」

■ 肉好きにはたまらない一品

山口県萩市の見島で飼育され、西洋種の影響を受けていない日本在来牛「見島牛(みしまうし)」。見島牛保存会の農家による徹底した管理体制のもと、80頭ほどが手塩にかけて育てられている。

天然記念物に指定されたことで出荷数も制限されており、昨年食用として出荷された牛はわずか2〜3頭のみ。非常に希少で入手困難な「幻の牛肉」だ。鮮やかなサシの入った天然の霜降り肉は、食べる人を魅了する上質で濃厚な旨味が詰まっている。

併せて提供を開始するのは、「見島牛」とオランダ原産の乳牛の女王「ホルスタイン」の交雑種である「見蘭牛」。和牛原種の濃い旨味と、ほどよい柔らかさが特徴的で、出荷数は年間わずか100頭ほど。「見島牛」同様、なかなかお目にかかれない希少な肉だ。

「小熊」では、「見島牛」と「見蘭牛」ともに、繊細な肉本来の味わいと自然のコクがダイレクトに伝わる炭火焼で堪能できる。コショウとバリ島の塩のみで味付けされた肉は、内側までしっかり火は通っているのに、しっとりジューシーな食感。これまでに味わったことのない奥深い旨味を楽しめる。

通常のコース内(2万3760円〜、別途サービス料)の肉料理と差し替えての提供となり、コース料金に、「見島牛」は4320円、「見蘭牛」は2160円追加となる。なくなり次第終了、詳細は予約時に要問い合わせ。

肉と合わせるお酒は、ワインならアメリカ・カリフォルニアはナパヴァレーの「Dominus(ドミナス)」(4万3200円、フルボトル、別途サービス料)。酸味と渋味が絶妙なバランスで、ブラックチェリーなどのエレガントな果実味が肉と相性抜群だ。

日本酒なら、奈良県の油長酒造「風の森 ALPHA TYPE4(アルファータイプ4)」(3780円、1合、別途サービス料)がおすすめ。微発泡感がありながら口当たりは優しく、さわやかなバニラ系の香りが肉の味を引き立てる。

「都内で見島牛を食べられる店は数えるほどしかないかと思いますし、入荷待ちの状況が多いかと思います。食通の間で“幻の和牛”として待望される一品。肉質は繊維が細かくしっとりしていて、旨味が濃厚で甘めの肉。ぜひこの機会にご堪能ください」(主人・小岩浩高氏)

美食の街・銀座にある日本料理屋で、最上の肉とお酒のマリアージュを楽しもう。【東京ウォーカー】