左から蘇嘉全氏、蔡其昌氏

写真拡大

(台北 2日 中央社)新会期を迎えた立法院(国会)で民進党初の院長(議長)に選出された蘇嘉全氏は1日午後、「国会を人民に返す」と題した就任演説を行い、新たな国会にはブラックボックスや密室はないと述べ、審議の透明化に取り組む姿勢を示した。

蘇氏は、新たな国会は透明化されてこそ人民の信頼を得られると指摘。将来的に与野党協議や委員会の内容、過程などを公開するとしたほか、インターネットを通じた署名による重大法案・政策の提案や、市民記者の取材活動の容認などを推進するとした。

また、民進党が立法院長に中立性を求めていることから、蘇氏は副院長に選ばれた同党の蔡其昌氏と共に党の役職を辞任すると宣言。党派を超え、議事進行では中立的立場を厳守するとした。

立法院では1928年の設立以来、国民党が院長ポストを握ってきた。だが、民進党は先月16日の立法委員(国会議員)選挙で定数113のうち68議席を獲得し、初めて単独過半数を確保。1日に新立法委員によって実施された院長選挙で同党の蘇氏が当選を果たした。

蘇氏は1956年、屏東県生まれ。これまでに立法委員、屏東県長、内政部長(内相)、民進党秘書長(幹事長)などを歴任し、2012年の総統選挙では蔡英文主席とペアを組み副総統候補となったが、国民党の馬英九総統・呉敦義副総統に敗れていた。

(黄名璽/編集:杉野浩司)