中国メディア・南方日報は1月29日、日本での調査研究を行うなかで、日本企業が長生きする理由の1つに「2代目のクリエイティブさ」があり、中国企業は大いに参考にすべきであるとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Law Alan/123RF) 

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 中国メディア・南方日報は1月29日、日本での調査研究を行うなかで、日本企業が長生きする理由の1つに「2代目のクリエイティブさ」があり、中国企業は大いに参考にすべきであるとする記事を掲載した。

 記事は、同日報の日本視察グループが28日に大阪にある建築足場製作・レンタルを手掛ける企業であるSRGタカミヤを訪れ、創業者の息子で現社長の高宮一雅氏にインタビューを行ったことを紹介。1969年創業の同社決して「老舗」と呼ばれる企業ではないものの、会社の規模を父親の代の3倍にし販売額を10倍に拡大した「2代目」の考え方や経験は「2代目への引継ぎが命題」となっている中国企業にとってはリアルなものであるとした。

 そして、高宮氏自身が「家族企業の継承において、2代目のバトンが一番難しい。2代目がしっかりやれば、3代目は楽になる」との考えを持っており、その理由としてゼロから立ち上げた創業者と、それを引き継いで発展させる2代目以降ではその役割が全く異なるからであると説明。以前は創業者の父親とは会社の方向性を巡って何度もぶつかりあったと語ったことを伝えた。

 さらに、2代目として成功する秘訣は「すべてのことを自分の代で完成させようとせず、前の代から次の代へとしっかりつなぐこと」であり、「足場のジョイントと同じです」と話したことを紹介した。

 また、3代目への継承という「使命」についてもすでに考えており、子をマネジメント研修に参加させる計画であると語る一方で、「子どもにはやりたいか、やりたくないかを必ず聞く。やりたいのなら能力を備えなければならない。やりたくないのであれば、プロの経営者に渡す」との考えを示したことも伝えている。

 中国では「富二代」という言葉がよく用いられる。役人や経営者として成功した父親の財産で暮らす「おぼっちゃま、お嬢様」を指すが、それは往々にしてネガティブで批判的なニュアンスだ。親の権勢を笠にしてわがまま放題な振る舞いをする輩がしばしばメディアに取り上げられるからである。これに対して、記事では高宮氏のことを「創二代」という言葉で形容した。「富二代」と「創二代」、わずか1文字の差だが、両者に存在する差は非常に大きいと視察グループのメンバーは感じたようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Law Alan/123RF)