これまで2回にわたり、オムニチャネル・マーケティング推進の舞台裏について構築、運用設計の面から紹介しました。今回は、オムニチャネル・マーケティングにおける効果測定の「下ごしらえ」について、現場目線でお伝えしていきます。

■チャネル横断の施策効果とそのプロセスを可視化

 今回は、以下のようなサービスを例に考えてみましょう。

 このケースは、アプリそのものも一つのチャネルとしてサービスを展開していますから、アプリのビジネスへの貢献度の測定やレポートが求められます。

 このサービスの中で、どのようなレポートを設計し、測定を継続、「このアプリの意義」が証明でき、ビジネスの発展(ユーザーへのより良いサービス提供)ができるのか、という視点が必要になります。

 このサービスモデルでの、アプリを発端として、購買に至るまでのユーザーの行動を描いたものが以下の図です(本来は、より多様な行動が考えられますが省略しています)。

 この図はユーザーの行動だけでなく、同時に測定すべき「データの流れ」を示すヒントになります。つまり、このデータの流れをたどる事で、測定するデータの設計が可能になります。これがまさに効果測定の「下ごしらえ」なのです。

 今回は、この3つの効果を測定する場合について考えます。
プッシュ通知によるアプリ起動、ECの閲覧(1)〜(2)
アプリ内でのECへの新規会員登録 (3)
お気に入り登録された商品を店舗で購買しているのか(4)〜(5)

工藤 元気[著]