ニュースサイト「鳳凰網」は1月29日、日本人女性と結婚した中国人男性の生活を紹介する記事を掲載した。夫婦仲もよく生活は順調だが、「妻の訴え」を受け入れたところ、男性は“欲求不満”になってしまったという。(イメージ写真提供:123RF)

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 香港に本拠地を置く衛星テレビ鳳凰衛視台(フェニックステレビ)が運営するニュースサイト「鳳凰網」は1月29日、日本人女性と結婚した中国人男性の生活を紹介する記事を掲載した。夫婦仲もよく生活は順調だが、「妻の訴え」を受け入れたところ、男性は“欲求不満”になってしまったという。フェニックステレビや鳳凰網は中国大陸を強く意識して情報を発信しており、同記事も中国で用いられている簡体字(略字体)ページに掲載された。

 男性は日本に留学して相当に苦労したが大学を卒業し、日本の大企業に就職した。その職場で「中国語が少しできる可愛い女性」と知り合った。2人は恋に落ち、半年後には結婚したという。

 中国では、日本人男性は家庭で、「夫が妻よりも上」という「大男子主義」の持ち主と考える人が多い。日本人女性と結婚した中国人男性は、中国人の夫の長所を出そうとして、食事の際には自分も積極的に料理をした。日本人の妻も、料理の腕をほめてくれたので、「大満足」だったという。

 しばらくして、妻が退職したいと言い出した。理由を聞くと、職場で夫婦が笑われていると説明した。「彼は、自分の奥さんも養えない」という者もいると言う。これは日本の悪い習慣だと思ったが、妻がどうしても辞めたいというので同意した。

 中国では「家庭婦女(専業主婦)」が「仕事ができない。仕事に就けない」という目で見られることが多い。男性は、日本人女性は専業主婦であることに誇りを持っていると気づいた。

 もちろん男性は、会社勤務を続けた。それでも、料理などは続けたという。

 ところが、妻の情緒は不安定になっていった。以前のように天真爛漫な笑顔が少なくなった。時おり、目が赤くなることもある。泣いたらしい。

 男性にはどうにも、理由が分からなかった。そこで休暇をとり、妻とドライブ旅行をすることにした。そして、旅先で妻に、悩みがあるなら言ってほしいと求めた。

 すると、夫が料理をするのが悲しいと言い出した。妻は「あなたは会社で成果を出して、達成感があるでしょ。それで帰ってきたら、自分でごはんを作る。私の仕事なのよ。自分に何の価値もないように思えてきちゃう」と言った。

 特につらいのが、妻の友人や親類が来るたびに、男性がいそいそと料理を作り、お茶を淹れることまでやってしまうことで、自分に能力がなく、賢くもないように思えて仕方ないという。妻は「私も達成感がほしいのよ」と訴えた。

 男性は驚いた。思いもよらかなったという。中国人女性にとって「理想的な夫」は、日本人女性にとって「欠陥亭主」と知ったという。

 やむをえずそれからは、日本人男性と同一の行動パターンをとることにした。会社帰りに同僚と酒を飲むことを増やした。帰宅したら、妻に何から何まで世話してもらう。

 しかし、時間が長引くにつれ、男性は苦痛を感じるようになった。帰宅の際に飲む酒の量も増えた。明らかに「逃避」という。家で食事をする時には、彼女の作る日本料理が出る。刺身や焼き魚だ。お腹がはちきれるほど出してくれる。

 そして最近は妻が外出するたびに、1人で欲求不満の解消をしている。キッチンに行ってエプロンをする。そして、中華の炒め物を作る。心の底から家事を堪能する。そして、心の中で「これこそが生活だ!」と叫ぶという。(編集担当:如月隼人)

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◆解説◆
 上記のような日本人女性は、以前に比べればかなり少なくなったとは思うが、そのような考え方をする人もいるだろう。中国人とは対照的な考えだ。中国人男性は、一般に妻側の要求に抗しきれない場合が多いとされる。

 違和感を覚えつつ、妻の言い分をそのまま認めている点で、上記の男性は「典型的な中国人夫」と言えるだろう。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)