1月31日に行われたサッカーU−23アジアカップの決勝戦で、日本代表が3−2で韓国代表に逆転勝ちして優勝した。リオ五輪最終予選を兼ねて行われた今大会の決勝戦は、試合前の挑発的言論もあって盛り上がりを見せた。一方、またもや五輪出場を逸した中国は、失望のなかで指をくわえて見ているしかなかった。彼らは次世代の主力を担う者どうしの「日韓決戦」に何を思ったか。(イメージ写真提供:123RF)

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 1月30日に行われたサッカーU-23アジアカップの決勝戦で、日本代表が3-2で韓国代表に逆転勝ちして優勝した。リオ五輪最終予選を兼ねて行われた今大会の決勝戦は、試合前の挑発的言論もあって盛り上がりを見せた。一方、またもや五輪出場を逸した中国は、失望のなかで指をくわえて見ているしかなかった。彼らは次世代の主力を担う者どうしの「日韓決戦」に何を思ったか。

 中国メディア・北京青年報は1日、決勝戦の結果を伝える記事を掲載。前半から優位に立った韓国が2点を先制するも、終盤に入ると日本がやや雑になった韓国の守りを破って立て続けに3点を奪い逆転、とくに途中出場のFW浅野拓磨選手が2ゴールを挙げる活躍を見せるなど、手倉森誠監督の采配が冴えたと説明した。

 そのうえで、「注目に値するのは、日韓両国の監督がいずれも自国の人物であることだ」と指摘。韓国の申台龍監督は自身も代表経験を持ち、U-23監督就任前にはKリーグ・城南一和の監督としてアジアチャンピオンに輝いたと紹介した。また、日本の手倉森監督についても、Jリーグのベガルタ仙台をJ2からJ1へと昇格させ、その後J1の優勝争いに絡むチームにまで引き上げたとした。

 そして、いずれの監督についても「日韓両国のサッカー協会が真剣に選んだ。プロリーグでの指導で成功経験を持つ若手監督である」と解説。彼らが率いる代表がアジアの頂点を争う状況について、「長年、国産監督の選定に力を入れていない中国サッカー協会にとって、鑑となるものである」と外国人監督の招へいに躍起になっている協会の姿勢に釘を刺した。

 フル代表は外国人監督中心、U-23はネイティブ監督という人事体制は日本も中国も同じである。しかし、今大会で中国代表監督を務めた傅博氏は、国内プロクラブのアシスタントコーチの経験があるだけで、クラブの監督経験を持っていなかった。その人選に当たっては、「経験以外のもの」が重視されているとの疑念を持つのが自然だろう。

 外国人監督、ネイティブ監督それぞれに長所・短所はあり、一概にどちらがいいかとは言えない。「どうしてこの人物を監督として選んだか」という理由を明確に説明できない監督人事こそが、問題だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)