中国メディアの環球網は、ベトナムのメディアが「同国政府が国際民間航空機関(ICAO)の地図から、南シナ海で中越が領有権を争う島について中国語地名を削除させた」と報じたと紹介。自国の専門家が「航空分野における国際協力を妨害する行為」と非難したと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は、ベトナムのメディアが「同国政府が国際民間航空機関(ICAO)の地図から、南シナ海で中越が領有権を争う島について中国語地名を削除させた」と報じたと紹介。自国の専門家が「航空分野における国際協力を妨害する行為」と非難したと報じた。

 ICAOは、カナダのモントリオールに本部を置く、国際連合経済社会理事会が設けた専門機関のひとつだ。国際民間航空についての原則と技術の開発・制定を行い、「安全性に懸念」ある航空会社の活動を制限したり、各国が発行するパスポートの内容や体裁についてのガイドライン制定も行っている。

 記事によると、ベトナムの駐カナダ大使館が1月22日、ICAOに対して南シナ海のスプラトリー諸島(中国名:南沙群島)とパラセル諸島(中国名:西沙群島)の主権はベトナムが有すると主張し、中国語の地名や施設名の削除を求めた。報道によると、ICAOは1月30日までに、ベトナムの主張を受け入れたという。

 環球網は、事実はまだ確認されていないとしながらも、中国の航空情報誌「航空知識」の王亜男副編集長の談話を紹介。王副編集長は、「ICAOは航空業に対してサービスを提供する組織」と説明し、「領土問題についての裁決はICAOが責任を負うことではない。ICAOが決定しても効力はない」と指摘。

 さらに、「中国が南シナ海に築いた民間用施設は南シナ海沿岸国と同海域を通行する船舶へのサービスの質を向上させるものだ」と主張し、ベトナムの行為は「国際的な民間航空の協力と輸送の安全性と効率性に著しい悪影響を与えるものだ」と非難した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)