中国国防部の楊宇軍報道官は28日、米太平洋軍のハリー・ハリス司令官がワシントン市内で行った講演で「個人としては南シナ海の島は中国のものではないと認識している」と発言したことに対して、「歴史の常識が完全に欠落している」、「無責任だ」などと猛反発した。

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 中国国防部の楊宇軍報道官は28日、米太平洋軍のハリー・ハリス司令官がワシントン市内で行った講演で「個人としては南シナ海の島は中国のものではないと認識している」と発言したことに対して、「歴史の常識が完全に欠落している」、「無責任だ」などと猛反発した。

 ハリス司令官は「米国は南シナ海における中国の主張に対抗しつづける。個人としては南シナ海の島は中国のものではないと認識している」と述べた。

 楊報道官は、「驚いた。歴史の常識が完全に欠落している。中国は南シナ海の諸島と周辺海域に対する主権を有している。これは歴史及び法理の根拠が十分にあることだ」と主張。さらに、「中国は一貫して当事国の協議により平和的に解決することを主張してきた」と論じた上で「域外の国が指図すべきでない。無知な言葉で(当事国の)離間させようとしてはならないことは、なおさらだ」と猛反発した。

 さらに、米国が領有権を巡る争いが生じている南シナ海について、合法的な帰属国についての考えを表明していることは避けているのに、「米太平洋軍のハリー・ハリス司令官が、このような無責任な個人の見解を発表するのは、時局に合わない。内容は完全に間違っている」と述べ、「もし、個人の見解を発表する必要があるなら、次に公開の場で発言する前に、南シナ海の問題の歴史的経緯をよくよく研究しておくことをご提案する」と皮肉ろうとした。(編集担当:如月隼人)