中島は10番の重責に負けることなく、きちんと役目を果たしてみせた。まさにMVPに相応しい活躍だったと言える。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 10番を背負って大会を戦い抜き、決勝では逆転弾をアシスト。大会MVPを受賞した中島翔哉のコメントをお届けする。
 
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【リオ五輪予選PHOTOダイジェスト】ドラマチックな逆転劇でアジア王者に!日本 3-2 韓国​

中島翔哉(FC東京/FW)
 
――劇的な逆転勝利での優勝でした。

 韓国も本当に上手くて、自分たちの流れにはなりませんでした。ただ、我慢して我慢して、最後に逆転するのが、今のこのチームのサッカー。リオ五輪に向けて、より自分たちで試合をコントロールできるようにならなければいけませんが、こういう勝ち方ができるのも強さのひとつだと思います。
 
――2点差を逆転した、この勝利が持つ意味は大きいのでは?
 
 そうですね。一人ひとりがどういうプレーをすればいいのかを分かっています。それを突き詰めていければ、より良いチームになれると思います。
 
――2点を先行された時は、さすがに「厳しいかな」という考えが頭をよぎりましたか?

 1点を返せば、なにが起こるか分からないのがサッカー。その1点を取るためにどうすればいいのかだけを考えていました。
 
――途中出場の浅野選手が2得点を決めました。
 
 スピードのある選手なので、彼が出てきた時からそれを活かそうと。(3点目のゴールをアシストしたシーンは)今まであまりワンタッチでのスルーパスがなかったので、狙ってみて良かったです。
 
――あの場面、浅野選手との位置関係は分かっていたのでしょうか?
 
 見えていました。まぁ今日は(浅野)拓磨のおかげかなと思います。
 
――畳み掛けて得点を取れるところにチームの強さを感じます。
 
 1点取ればなにが起こるか分からない、ということがよく分かりましたし、運もありました。点を取られてもおかしくない場面もありましたから。そこの修正は必要ですけど、決勝戦で2点差をひっくり返せたのはすごく自信になります。
 
――この大会では「成長」をキーワードに挙げていました。得られたものはなんでしょう?

 リオ五輪に出られること、この大会で優勝できたことはすごく自信になります。プレーする時に重要なのは自信ですから。それをみんながクラブに持ち帰って、それぞれが活躍することが大切。本当は今のチームでリオ五輪に行きたいですけど、そうはいかないので……。ここからは競争になると思います。一体感がこのチームの強みなのは確実なので、それを大事に今後もやっていきたいですね。
 
――確かにチームの一体感は素晴らしかった。あとは個々をどう伸ばすかですね。

 まだ(本大会まで)時間があるので、一日一日を大事にして、そこには本当にこだわりたい。反省と練習を繰り返しながらやっていきたいと思います。
 
――MVPに輝きましたが、お気持ちは?
 
 チーム全員の賞なので、代表してもらった感じです。
 
――大会を通して耐える時間帯も多かったですが、前線の選手としては我慢のシーンや走る量が多くてストレスはなかったのでしょうか?
 
 ストレスは感じていませんでした。前にも話しましたが、テグさん(手倉森監督)が自分をずっと(代表に)呼び続けてくれていた。そのなかで、まずは「チームを勝たせることが大事」だと考えていましたし、そのために、貢献するためにはどうすればいいのかという想いがありました。このサッカーはこのサッカーで楽しいですよ。