梅の香とともに江戸情緒を楽しむイベントも!向島百花園で「梅まつり」開催

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仙台出身の骨董商「佐原鞠塢(さわら きくう」が江戸時代に造った「向島百花園」は、開園当時約360本の梅が植えられ、梅の名所として親しまれていたとか。現在も20種約70本の梅が咲く園内で、お花見を楽しめるシーズンが到来。

2016年2月14日(日)から3月6日(日)、墨田区の「向島百花園」では「梅まつり」を開催する。期間中は毎日、御成座敷前四阿(おなりざしきまえ あずまや)で、梅をテーマにした和歌や俳句を書いてエントリーできる企画「梅を読む」を行うとか。

「集まった作品は、イベント終了後に専門家によって選ばれ、翌年の『梅まつり』で展示する予定です。入選したかどうかは、1年後のお楽しみに」と、広報担当の藤橋さん。


また、売店前の広場では、2月14日(日)と27日(土)に「浅草雑芸団」の「江戸大道芸」、2月21日(日)と3月6日(日)には「すずめ踊り」のパフォーマンスを見ることができる。

踊る姿がエサをつつくすずめの姿に似ていることからこの名が付いた「すずめ踊り」は、江戸時代に仙台の伊達正宗公の前で披露されたのがはじまりとか。墨田区ゆかりの浮世絵師・葛飾北斎の「北斎漫画」にも描かれており、同園では初代園主・佐原鞠塢が仙台出身だったことにちなんで、毎年登場するそう。


園内には、12月から咲く早咲きの「初雁」や、2月中旬頃から咲き始める青白く端正な花が特徴の「月影」、3月ごろまで咲く八重咲きの「鹿児島紅梅(かごしまこうばい)」など、開花時期の異なる梅が次々に咲いて、目を楽しませてくれるそう。

「ただ、今年は暖冬の影響か、全体に開花が早まっています。梅まつりの始まる頃には、遅咲きの梅も揃って満開となるかもしれませんね」(同)


スイーツに目がない女子は、2月28日(日)に「御成座敷」で行われるイベント「梅を味わう」(参加費1500円)に注目して。東向島の和菓子店「菓子遍路一哲(かしへんろ いってつ)」の店主・酒井哲治さんを講師に、梅にちなんだ和菓子づくりが体験できる。こちらは、2月5日(金)までにFAXかメールで申し込みを。

「ていねいに教えていただけるので、初心者の方でもきれいな和菓子が作れると人気です」(同)

梅の花の姿や香りと一緒に、江戸情緒も楽しめる「梅まつり」。暖冬の影響で開花が早い今年は、ちょっと早めにおでかけしたほうがいいかも。