【U-23日本代表プレビュー】アジア王者を懸けた戦い

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▽後半アディショナルタイムに生まれたMF原川力のゴールでイラクを下し、6大会連続の五輪出場権を獲得した日本。残された試合は、韓国との決勝戦。アジアの大会で結果を残せていないこの世代にとって、最初で最後の頂点に立つチャンスが訪れた。

◆韓国とは2度目の対戦

▽サッカーに限らず、常にアジアではライバル関係にあった韓国。しかし、手倉森誠監督就任後のこの世代のチームは、意外にも過去に1度しか韓国と対戦していない。

▽2014年に韓国・仁川で行われた第17回アジア競技大会の準々決勝で対戦。この試合では終了間際の88分にPKを与えてしまい、DFチャン・ヒョンスに決められ0-1で敗戦している。当時のメンバーの大半が今大会にも選ばれているだけに、リベンジを果たしたい。

◆気になるメンバーは

▽ここまでの5試合でメンバーを入れ替え戦ってきた手倉森監督。決勝を前にMF南野拓実が所属するザルツブルクの要請で離脱。さらに、FW鈴木武蔵が前日練習を別メニューで調整していた。その他のメンバーは、通常メニューをこなすなどコンディションに問題はなさそうで、気になるのは疲労だけ。イラク戦の先発メンバーからは、数人が入れ替わることになるだろう。

▽イラク戦で出場機会がなったDF岩波拓也、DF亀川諒史、MF大島僚太、MF矢島慎也らが先発する可能性は高そうだ。また、唯一出場機会がないGK牲川歩見は、前述のアジア競技大会の韓国戦に出場しているだけに、決勝で初出場を果たす可能性があるかもしれない。

▽いずれにしても、リオ五輪出場を決めており、本番を見据えて新たな組み合わせを試す可能性はあるだろう。

◆先手を奪うのは

▽今大会の日本は5試合全てで先制点を記録している。しかし、対する韓国も同様に5試合全てで先制点を奪っている。日本にとっては、今大会初めて先手を奪われる可能性もあるだけに、そうなった際にいかに落ち着いてプレーできるかが鍵を握るだろう。

▽韓国はMFクォン・チャンフン(水原三星)が4得点、MFムン・チャンジン(浦項スティーラース)が3得点、MFユ・スンウ(レバークーゼン)が2得点と攻撃をけん引している。中盤の構成力が高く、前への推進力も持ち合わせているため、日本は前線からのプレスと落ち着いた対応が求められるだろう。

◆目指すは頂点のみ

▽これまでは選手のコンディションに最大限考慮してきた手倉森監督だったが、最低限のノルマであったリオ五輪出場権を確保できた。韓国との決勝では色を出した試合を見せてもらいたい。

▽“ドーハの悲劇”が起こった年に生まれた選手が多いU-23日本代表。イラクという壁を乗り越え、その“悲劇”を“歓喜”に変えたが、真の“歓喜”を手にするためにも、ライバルを下し、アジア王者としてリオ五輪に臨みたいところ。韓国との決勝は、30日の23時45分にキックオフを迎える。