少子高齢化が叫ばれる日本。厚生労働省によれば、2014年の日本の合計特殊出生率は1.42となった。合計特殊出生率は1人の女性が一生の間に生む子どもの数に相当する数値だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 少子高齢化が叫ばれる日本。厚生労働省によれば、2014年の日本の合計特殊出生率は1.42となった。合計特殊出生率は1人の女性が一生の間に生む子どもの数に相当する数値だ。

 長期的に人口を維持するためには、合計特殊出生率は2.07以上が必要との見方がある。日本の数値は人口維持に必要な水準を下回っているため、大人に比べて子どもの数が少ないということになるが、中国人が日本を訪れると「日本は子どもが多い」と感じることもあるようだ。

 中国メディアの澎湃新聞はこのほど、日本を訪れた中国人による手記を掲載し、同中国人が「日本滞在中にもっとも深く印象に残ったのは、複数の子どもを連れた日本人家庭が多かったこと」だと主張し、少子化が叫ばれる日本は「とても少子化が進んでいるようには見えなかった」と論じた。

 記事は、日本は世界的に見ても少子化が深刻な国の1つだと伝え、総人口も減少を続けていると指摘。日本の出生率が回復しないかぎりは日本の人口は2050年には1億人を割り込むとの一部試算もあり、日本の国としての将来性について「非常に厳しく、少子化という問題を過小評価する人はいないだろう」と論じた。

 一方で、同中国人が日本で実際に目にした光景からは「少子化が深刻だとはとても思えない」と主張。家族連れの日本人が多い場所だったのかもしれないが、多くの日本人が1人以上の子どもを連れていたとし、子どもの数だけを見ればむしろ中国のほうが少子化に見えるほどだと論じた。

 続けて記事は、日本では子どもの数が多く見えるにもかかわらず、それでも出生率が低いのは「結婚しない人」が増えていることが理由の1つだと指摘している。内閣府によれば、50歳時点の未婚率である生涯未婚率は男女ともに近年は上昇傾向にあり、2010年の男性の生涯未婚率は20.1%、女性は10.6%に達している。1950年の生涯未婚率は男女ともに1.5%程度だったことを考えれば、その上昇ぶりには驚くばかりだ。また、晩婚化も日本で少子化が進行する理由の1つに挙げられるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)