「漏らしてねーよ!」
なぜかスウェットの股間部分が濡れている山猫(亀梨和也)。こんな醜態を見るとは思ってもみなかった、しかも2度も……。理由はわからないままだけど、かっこ悪いシーンでもかわいく見えるのがズルい。
怒鳴ったりおどけたり“顔芸”と呼べるほど、亀梨の表情がめまぐるしく変わるドラマ『怪盗山猫』(日本テレビ系/毎週土曜よる9時)。


弔い合戦といこうじゃニャいか!『怪盗山猫』2話


『弱きを助け強きを挫く 怪盗山猫 平成のねずみ小僧ここにあり!』
1話で悪事を暴いた山猫を「天才怪盗」と週刊誌に掲載された。世直しをしつつも山猫はしっかり大金を手にしているわけで、これが「怪盗」か……。

細田(塚地武雅)の遺体が埠頭で発見された。山猫に撃たれたのかと思いきや脅しただけ。細田は自殺した女性アイドルを調べるうちに、芸能事務所と暴力団の関係を知ったことで狙われたのではないかと推測。1話で山猫が脅したのは、細田が狙われていることを知った上でのパフォーマンスだったのか?

しかし、盗聴していた謎の女性から、その事件がらみではないと電話が入る。いくつも張られた伏線、事件が簡単に解決しないところがおもしろい。

封印したはずのハッキングを再開した真央



芸能事務所はタレントをキャバクラで働かせ、売春斡旋もしていた。真央(広瀬すず)の同級生・結菜(伊藤沙莉)が所属していたが、ペナルティを追ってキャバクラで働くことになってしまった。

「助けて……あの子を助けてあげて。暗い道歩くの、私だけで十分だから」

真央が強くなっていた。
散々いじめられていた結菜を助けるよう山猫に頼んだのも、封印したはずのハッキングも再開。「もっと自分を大事にした方がいいよ」と結菜に言ったのも、優しさよりも強さだった。

再び事務所に拉致されて人質にとられた結菜を前に山猫が吠えた。
「気分はどうだ?怖いか?悔しいか?苦しいか? それが弱者の気持ちだよ。それがお前にいじめられてきた真央の気持ちだ!」
道義とは……新渡戸稲造『武士道』の一文を読み上げて、山猫なりに訳して伝えた。
「“ごめん”や“ありがとう”が言えなければ人間じゃねぇ!人の痛みがわからなかったら生きてる価値がねぇ!そういうことだ。真央は人の痛みがわかった、だから助けようとした」

悪事を暴いて成敗、カッコいい!で終わらない怪盗山猫。結菜を芸能事務所に入れたのも山猫が仕組んだことだった。
ええ!びっくり。危なすぎるだろ……。

結菜を助けることを前提に、細田が追っていた芸能事務所と暴力団の悪事を暴いて、大金を得ることも忘れない。結菜に道義を教え、そして真央を山猫の仲間にした。いったい一石何鳥だろう。いただいたお宝は一つじゃないし、金だけでもない。

「盗みはしないが奪わない」山猫のポリシーが見えた。普通に生きられるはずだった真央の未来を奪ってしまった、だから仲間にして守ろうとした。

怪盗の敵だと思っていた刑事の関本修吾(佐々木蔵之介)が味方だということが判明して、またまたびっくり。見ていたものがひっくり返るからおもしろい。

細田が最後に言った「ユウキテンメイ」という人物の正体に、非通知で電話してきた謎の女性とはどこで繋がる? 3話は今夜放送。
(柚月裕実)