日本ではすでに「サル年」が始まっているが、中華圏では旧暦の正月すなわち「春節」をもって正式に干支が交代する。2月8日の春節を控え、大陸と台湾双方で「どうしてこうなった?」と聞きたくなるほどひどいサルの干支キャラが出現した。香港メディア・明報が28日報じた。

 記事は、中国大陸のCCTV(中国中央テレビ)が先日、春節前夜から放送する年末芸能特番「春節聯歓晩会」のマスコットCGキャラクター「康康」を発表したところ、ネット上で「この上ないほど醜い」との非難を浴びたと紹介。一方で、台北市が発表した、「2016台北ランタン祭り」のメインを飾るサルのランタン「福禄猴」について、やはり台湾のネットユーザーから「大陸のやつよりひどい」、「大陸のひどさを笑ったことを申し訳なく思う」と酷評が寄せられたと伝えた。

 大陸の「康康」と台湾の「福禄猴」、ツッコミ甲斐があるのは間違いなく「康康」。台湾のほうはひょうたんに色を塗ったような形状で、描き方も少々雑な印象を受けるが、茶色いボディに赤い顔で「サル」だというのはすぐ分かる。しかし「康康」は、もはやサルではない。

 黒い頭の両頬あたりに耳とピアスのような丸玉が付いている。そして頭の頂点から眉間にかけてフサフサした毛が伸びている。最大の問題点は、これらが全部同じ黒で塗られていること。これでは「モヒカンのサザエさん」頭だ。そして圧巻なのは、顔面の配色。向かって左半分が緑、右半分が黄色で塗りたくられ、目の周辺は赤で囲まれている。顔の下はキューピー人形のようなボディで、向かって左の腕が黄色、右が緑、胴体が赤と、顔面と見事なシンメトリーを構成している。ため息が出るほどの美的センスであり、「信号かよ!」というツッコミが寄せられるのもうなずける。

 25日付北京日報は、「康康」の原画を紹介。原画は豊かな毛が暖かそうな、目のクリっとした可愛い子ザルであったことが明らかにされた。同時に、原画のイメージを見事なまでに潰したCG制作者の仕事ぶりも露呈することとなった。原画の作者は北京五輪のマスコットをデザインした韓美林さんことだが、3D化には参加していないという。本人も変わり果てた「康康」と対面して、さぞや驚いたことだろう。

 ちなみに、ピアスのような丸い球は食べ物をため込むための「頬袋」とのことである。(編集担当:今関忠馬)