韓国のシン・テヨン監督と前日会見に臨んだ手倉森誠監督(左)。宿敵との激突は、お互いに世界を見据えた一戦になる。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 リオ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権の決勝を前日に控えた1月29日、手倉森誠監督が記者会見に臨んだ。
 
 永遠のライバル関係にある韓国との一戦とあって、指揮官からはいつも以上に気迫のこもった言葉が聞かれた。以下、会見での一問一答をお伝えする。
 
――◆――◆――
 
 今日はちょっと寒かったですね。半袖で来るという判断ミスをしてしまいました。明日は判断ミスができない試合になります。韓国との決勝戦を待ち望んでいました。東アジアの両国がテッペンで競う。アジアを牽引するチーム同士の戦いだなと思います。お互いに世界に対して、なにが通用するのか求め合った戦いになるはずです。激しい試合になると思います。
 
前回の(ロンドン)オリンピックはお互いベスト4に入り躍進しましたが、ブラジル・ワールドカップではお互いグループリーグで敗退しました。アジアの力を高めるための一戦になれば良いなと考えています。
 
――韓国の弱点はどこだと捉えていますか? またその攻略法はどう考えていますか?
 
 弱点はここだと言って明日試合をするのはやりづらいですが、日本は耐えて勝つスタイルでここまで勝ち上がってきたので、韓国のストロングのところをインプットして臨まなくてはいけません。韓国は柔軟で流動的なスタイルだと思います。明日も耐えて戦わなくてはいけないと考えています。具体的な弱点は言えません。
 
――オリンピックの出場権をすでに掴んでいるなかで、決勝戦はどういったサッカーをしたいですか? また現時点で明日の出場が難しい選手はいますか?
 
 もちろん、オリンピックの出場権を得るためにやってきましたが、お互い世界を見据えたチーム作りをしていると理解しています。その想いを持って戦うだけで、先にはつながると思います。
 
 出られない選手は……。ザルツブルクの選手はお互いひとりずつクラブに返していることは理解しています。あとはFWの鈴木武蔵は、出場は難しいと思います。
 
 
――今大会の印象は? また開催国のカタールの印象は? 
 
「このカタールの大会はものすごく心地が良いトレーニング環境が揃っています。日本のチームは先にスタッフ陣が練習場に着いて、後に選手たちのバスが来るんですが、たまに違うところに連れて行かれたことはありました。大きな問題はなく進められました。良い大会だったなと思います。
 
韓国はカタールにしっかりと勝ちました。我々はグループAを勝ち上がったカタールと当たるかもしれなかった。日本はこれまでに(自分たちが)負けてきたチームと戦って今予選は勝ってきたので、カタールと当たらなくて良かったなとは思います。
 
――先ほど話に出たロンドン五輪で、日本は3位決定戦で韓国に敗れましたが、監督が感じているこのゲームの意味はありますか?
 
 ロンドン五輪で日本が敗れた試合について、あのチームは躍進をしたと思いますが、メダルを獲れなかったことで、敗戦のほうが大きく取り上げられました。メダルを獲ることと獲らないことの違いを韓国に教えられました。あの敗戦は、日本国民はまだ忘れていないと思います。お互いにオリンピック出場を決めており、日本では祝賀ムードがありますが、勝つか負けるかでそれは一変するだろうと思います。