日本で「先進技術実証機」(通称・心神)が報道陣に初めて公開された。中国メディアが報じると、コメント欄が「わがJ−20があっという間にやっつける」、「アニメみたいだ」など、“言いたい放題”状態になった。ただし「日本の技術をみくびることはできない」として、客観的な評価を試みた書き込みもある。(写真は新浪網の29日付報道の画面キャプチャー)

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 防衛装備庁は28日、三菱重工業などが製造している「先進技術実証機」(通称・心神)を報道陣に初めて公開した。中国では同機に対する関心が高く、中国メディアの新浪網が写真記事を掲載すると、多くのコメントが寄せられた。「わがJ-20があっという間にやっつける」、「アニメみたいだ」など、“言いたい放題”状態だ。ただし「日本の技術をみくびることはできない」として、客観的な評価を試みた書き込みがある。

 新浪網は写真記事を発表するとともに、自らが運営する中国版ツイッターの微博(ウェイボー)でも同話題を紹介した。「いいね」が多い書き込みには、「わがJ-20があっという間にやっつける」、「個人用のグライダーみたいだ」、「現在の三大ステルス戦闘機を超越する無敵の宇宙戦闘用」、「アニメで見たデジャブが」などだ。

 中国ではステルス戦闘機「J-20(殲-20)」の開発が最終段階になったとされる。メディアはしばしば「J-20は米国のF-22に対抗できる」、「F-22よりもはるかに多い700-800機を生産すれば、中国は米国との戦闘に勝てる」などと紹介している。

 コメントにある「現在の三大ステルス戦闘機」とは米国のF-22、F-35に、J-20を加えたものだ。「(ロボットに)変身しそうだ」、「時空要塞の航空機みたいだ」などの書き込みもあり、日本の航空機だけに「アニメ」を連想する人が多いようだが、まさに“言いたい放題”の状態になった。

 ただし、「日本の技術を軽く見ることはできない」として、「技術実証機なので小型」、「表面の光沢からして、ステルス性の信頼度は高いだろう。高い技術力が必要はベクトル推進の効果は未知」などと、さまざまな知識を動員して客観的な分析を試みたコメントもある。

 同機は「心神」と呼ばれる場合があったが、通称でありプロジェクトで正式に使われたことはない。これまでの正式名は「先進技術実証機(ATD-X)」だった。

 中国ではほとんどの場合「心神」と呼ばれてきたが、新浪網は同機の呼称が「X-2」に切り替えられたと解説。日本の次期戦闘機「F-3」は「X-2」を基礎に築かれていくと紹介した。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の29日付報道の画面キャプチャー)