湖南省長沙市に住む52歳女性が1月中旬、酒瓶の王冠の栓を歯で開けようとしたところ、猛烈な勢いで栓が口の中に飛び込み、高圧のガスで食道にも負傷したことが分かった。瀟湘晨報網が報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 湖南省長沙市に住む52歳女性が1月中旬、酒瓶の王冠の栓を歯で開けようとしたところ、猛烈な勢いで栓が口の中に飛び込み、高圧のガスで食道にも負傷したことが分かった。瀟湘晨報網が報じた。

 Lさんは、娘婿を自宅に迎えていた。とっておきの飲み物があった。「米酒(ミーヂウ)」だ。日本酒とは違うが、米から作った醸造酒であるのは同じ。瓶入りで、王冠の栓が施されていた。中国では「米酒」が一部地域で、「祝い事の席」などで喜ばれるという。

 「米酒」を台所から居間に持って行こうとして、Lさんはまずいことに気付いた。栓抜きが見当たらなかった。「なら、歯で開けてしまおう」と決めた。瓶の上端を口にくわえて、歯を王冠と瓶の間に割り込ませた。テコの原理だ。瓶をグイとひねった。

 「パーン!」――。王冠が口の中に飛び込んできた。「痛い!」。のどの奥が突き刺されたようだ。鼻から血が出てきた。のどからもだ。胸まで痛む。Lさんは湘雅二医院(病院)に運ばれて治療を受けることになった。

 医師によると、「米酒」の発酵が進行していたために、瓶内部のガス(二酸化炭素など)が高圧になっていたと考えられる。歯で王冠を開けたために、まず王冠が口の中に飛び込んだ。Lさんは食道部分に負傷していたが、王冠が当たったためではなく、高圧ガスの直撃によると考えられるという。

 Lさんは23日ごろまでにはかなり回復し、流動食は食べられるようになったという。

 医師は、「ビールや炭酸ガスの瓶を開けた際には、高圧のガスが噴き出す場合があります。不必要なけがを避けるために、市民の皆さんは口を栓抜きの代わりにはしないでください」と注意を促した。

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◆解説◆
 中国では発酵、つまり微生物の活動によるガス圧上昇のために飲食物の容器が爆発する事故が、時おり発生している。これまでに爆発したものとしては、ビール瓶や乳酸飲料、酢、豆板醤(トウバンジャン、唐辛子味噌)の容器がある。

 また、汚水溜め内部にたまったメタンガスが爆発してマンホールの蓋をはねあげる事故も起こっているが、このメタンガス発生も微生物の活動に由来するものだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)