中国では27日までに、全国で31ある省クラス行政区画(省・中央直轄市・民族自治区)ごとの2015年における域内総生産(GDP)が出そろった(一部は推定値)。またしても、中央政府・国家統計局が発表したGDPの前年比伸び率の6.9%を上回る省が異常に多かった。水増ししている例が多いのは明らかで、一覧を見ていると「ダウト!」と叫びたくなる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では27日までに、全国で31ある省クラス行政区画(省・中央直轄市・民族自治区)ごとの2015年における域内総生産(GDP)が出そろった(一部は推定値)。またしても、中央政府・国家統計局が発表したGDPの前年比伸び率の6.9%を上回る省が異常に多かった。水増ししている例が多いのは明らかで、一覧を見ていると「ダウト!」と叫びたくなる。

 31の省クラス行政区画のうち、23カ所でGDP成長率が6.9%を上回った。2カ所は6.9%ちょうどで、6.9%未満はわずか6カ所だった。

 伸び率が大きかったのは、チベット自治区(11%)、貴州省(10.7%)、天津市(9.3%)、江西省(9.1%)、湖北省(8.9%)だった。

 北京市と上海市はともに6.9%で、全国伸び率と同じだった。

 伸び率が小さかったのは、遼寧省(3%)、山西省(3.1%)だった。

 遼寧省は2015年、投資や工業生産が衰えていると伝えられていた。山西省については、石炭産業の不振が深刻だ。

 中国では、全国と省別のGDPが発表されるたびに、省別GDPの合計が全国値を大きく上回る事態が続いている。

 これまでのところ、GDP伸び率だけを発表している省もあるので合計値はまだ算出できないが、省別GDPが第1位(7兆2800億元=約130兆5500億円)の広東省の伸び率が8%、第2位の江蘇省(7兆600億元)が8.5%、第3位の山東省(6兆3002億3000万元)が8%であるなど、上位5省の伸び率はすべて8%以上だ。

 中央政府発表の全国値と省別発表に「矛盾」があるのは明らかだ。中国で発表される経済指標に対して「ダウト!」と叫ばざるをえない事態が、また繰り返された。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)