ショック後の早期ケアがPTSD予防のカギとなるか(写真は筑波大学プレスリリースより)

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なんらかのトラウマ(強い精神的ショック、心的外傷)を受けた直後は、直接関係のないことでもショックを受けた記憶と結びつきやすく、ストレス障害(PTSD)を発症するきっかけになるかもしれない――そんな論文が、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構に所属する学生らの研究グループによって、2016年1月22日発表された。

研究では、金属製の箱の中で軽い電気刺激を与え、恐怖反応を起こすようにしたPTSDのモデルとなるマウスを利用し、時間を変えて材質や形状の異なる箱に入れることで、その反応を調査、分析している。

その結果、マウスを24時間後に刺激を与えたのと同じ箱に入れると、おびえる反応を見せたが、材質は同じで形状の異なる箱に入れた場合は反応しなかった。

一方、マウスを6時間以内に材質は同じで形状の異なる箱に入れた場合は、24時間後に再びその箱に入れると、刺激を受けた箱とは違うのに、おびえる反応を見せた。

研究グループは、今回の実験でトラウマを受けた直後の時間帯に PTSDの症状のひとつを生じる重要な脳内メカニズムがあることがわかったとし、今後は実際の患者での検討を行う必要があるとしている。

参考論文
Effect of context exposure after fear learning on memory generalization in mice.
DOI:10.1186/s13041-015-0184-0

(Aging Style)