中国メディアの参考消息網は28日、外電を引用して「オーストラリアは南シナ海に手出しをするつもりだ。自由航行の艦派遣を検討」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Fritz Hiersche/123RF.COM。シドニー沖を進むオーストラリア海軍軍艦)

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 中国メディアの参考消息網は28日、外電を引用して「オーストラリアは南シナ海に手出しをするつもりだ。自由航行の艦派遣を検討」と題する記事を掲載した。

 オーストラリアのジュリー・ビショップ外相はこのほど、米国で行われた安全問題に関連する会議に出席し、中国が南シナ海で人工的に埋め立てた土地の周辺は領海と主張していることについて「われわれは国際法からは、ありえないことと認識している」と説明した。

 また、フィリピンがオランダ・ハーグにある国際仲裁裁判所に中国を相手に領有権問題で訴訟を起こしていることについて、同裁判所は近日中に、人工島周囲の領海設定についての判断を改めて示すとして、同裁判所の判断が永続的な国際習慣になると述べたという。

 ビショップ外相は、中国が軍事費を大幅に増強しはじめていらい、東南アジア全体の軍備購入費が3倍にもなってしまったと憂慮。「われわれは、アジアの軍拡競争の現場を見つつあると考える人もいる」と述べた。

 ビショップ外相はさらに、オーストラリアは南シナ海で領有権を主張していないが、米国と同様に飛行と航行の自由を支持すると述べた。「盟友」との表現を避けた上で、米国と考え方が一致していると表明したことになる。

 これまでにもオーストリア軍機が中国の「人工島」に接近したことはあったが、中国の主張する“領海上空”には進入しなかった。参考消息網によると、オーストラリア政府は軍艦または軍用機を、中国の人工島から12海里以内に接近し、「自由航行」を実施することを検討しているという。

 オーストラリア経済は、鉄鉱石など中国への輸出に依存している面が大きく、中国政府と対立すれば、同国経済は大打撃を受ける可能性がある。しかし、マルコム・ターンブル首相が率いるオーストラリア政権は、中国が南シナ海で他国を圧するような行動を取り続けていることは、オーストラリア経済にとって最も重要な国際秩序に対する脅威と認識しているという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Fritz Hiersche/123RF.COM。シドニー沖を進むオーストラリア海軍軍艦)