空中戦に手応えを得ているオナイウは、決勝でヒーローになれるだろうか。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 今予選、5戦全勝でリオへの切符を手にした日本だが、それぞれ試合で勝利に大きく貢献する日替わりヒーローが登場してきた。
 
 グループリーグ初戦の北朝鮮戦では決勝点を挙げた植田。第2戦のタイ戦では貴重な追加点を奪った矢島。第3戦のサウジアラビア戦では豪快なミドルを決めた大島。準々決勝のイラク戦では延長戦でネットを揺らした豊川と中島。そして、準決勝のイラク戦で五輪への道を切り拓いた原川。その顔ぶれは多種多様だ。
 
 決勝戦の韓国戦でヒーローの座を射止めそうなのが、オナイウだ。ここまで出場した4戦はノーゴールに終わったが、試合を追うごとに自信を深め、待望の初得点まであと一歩のところまで迫っている。
 
 なにより期待したくなるのは、そのヘディングの強さだ。
 
「ここまでの試合で空中戦や、フィジカル勝負はやれると実感しました。相手が大きいとかそんなに関係なく、自分のタイミングでプレーをすれば、勝てる自信があります」
 
 韓国のCBは恐らく190センチのソン・チュフンと186センチのヨン・チェミンが先発するだろう。屈強なふたりとの勝負は骨が折れそうだが、これまでサウジアラビアやイラン、イラクのCB陣に競り勝ってきたオナイウであれば、十分に活躍が見込める。
 
「自分が決めて、チームが優勝をして大会を締めくくれれば最高です」
 
 そう語る表情は野心に満ちていた。これまで3試合に先発した鈴木が太腿の違和感で前々日の練習を欠席し、韓国戦への出場が危ぶまれている。それだけに、チャンスは必ず来るはずだ。ここ4戦で手にできなかった結果を19歳のストライカーが得た時、日本のアジアチャンピオンへの道はくっきり描き出されることになりそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)