日本の駅弁と中国の駅弁の品質にはかなりの差が存在しているが、その原因の1つが明らかになったようだ。中国メディアの新京報は25日、中国の駅弁が低クオリティなのは中国鉄路総公司に「サービス精神が欠けている」からだと伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本の駅弁と中国の駅弁の品質にはかなりの差が存在しているが、その原因の1つが明らかになったようだ。中国メディアの新京報は25日、中国の駅弁が低クオリティなのは中国鉄路総公司に「サービス精神が欠けている」からだと伝えている。

 中国高速鉄道では車内でお湯が利用できるため、カップ麺を外から持ち込んで食べる客が多い。中国のカップ麺は日本のカップ麺より匂いが強く、車内で誰か食べていたらすぐに気づくほどだ。そして価格は安いもので1食6元(約100円)くらいで、袋入りタイプのインスタント麺は安いもので1食3元(約50円)程度で買える。

 しかし、中国高速鉄道の車内で販売されている弁当は15元(約270円)と高額で、しかも美味しくないと評判だ。そのため、お金を節約するためにもカップ麺を持ち込む乗客がいるわけだが、車内でインスタント麺を買えるならより便利だ。しかし今のところ中国高速鉄道でインスタント麺は販売されていない。
 
 中国のあるラジオ番組でこのほど、司会者がゲストとして呼ばれた中国鉄路総公司の関係者に対して「高速鉄道の車内でインスタント麺を買えないのはなぜか」と訊ねたところ、「インスタント麺は匂いが強く、同じ車内の乗客に迷惑になるので売らないし、またできるだけ食べないでほしい」というものだった。

 これに対し、記事は「中国鉄路総公司の関係者の回答は明らかにおかしい」と主張し、ラーメンの匂いが乗客の迷惑になるというが、本当に乗客のことを考えるのなら駅弁をもっと安く、もっと美味しくするのが真のサービス精神であると批判。駅弁のクオリティを上げるなら誰もわざわざ即席麺を食べたりしないという意味だろう。

 中国鉄路総公司側も乗客が駅弁のクオリティの低さゆえに即席麺を持ち込んでいることに気づいているはずだが、真正面からこの問題と取り組もうとはしていない。記事は、こうしたサービス精神の欠けた態度が育まれた背景に一企業による駅弁事業の独占があると指摘。競争のない環境が独占企業のだらけた態度を作り出した。ここに日本の駅弁と中国の駅弁のクオリティ差の原因がある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)