馬英九総統が搭乗した輸送機C130。28日午前、太平島に向けて南部・屏東の空軍基地を出発した

写真拡大

(台北 28日 中央社)馬英九総統は28日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島・太平島を総統就任後初めて訪問。現地を視察し駐在職員らを激励している。一方、中国大陸や米国、フィリピンなど関係諸国・地域からは反発の声が上がっている。

総統府によると、馬総統は島内に設けられた井戸や診療所、農園、太陽光発電施設を視察するほか、談話を発表。午後には台北に戻り、記者会見を開くとしている。

これに対し中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は27日、南シナ海の島々の主権は中国大陸にあると主張。「国の主権と領土を維持し、中華民族全体の利益を守ることは両岸(台湾と中国大陸)同胞の共通の責任であり、義務である」とけん制した。

米国在台協会(AIT)の報道官は同日、「失望した」とし、南シナ海をめぐる領有権問題の平和的解決にはつながらないとする認識を表明。国務省のトナー副報道官も同様の見解を述べた。

また、フィリピン外務省の報道官は馬総統を名指しすることはなかったものの、関係各方面に対して「共同で責任を負い、南シナ海の緊張状態を高める行動を控えるべきだ」と呼びかけた。

(劉麗栄、唐佩君、林行健、鄭崇生/編集:齊藤啓介)