中国メディアの新京報によると、中国当局が第二次世界大戦勝利70周年を祝賀するとして、2015年内に受刑者3万1527人を特赦したことが分かった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの新京報によると、中国当局が第二次世界大戦勝利70周年を祝賀するとして、2015年内に受刑者3万1527人を特赦したことが分かった。

 人民代表大会が同年8月29日に決定し、習近平国家主席が署名をしたことで、決定が有効になった。同年末までの約4カ月で、受刑者3万人以上が出所した。

 中国の現行刑法が施行されてから、特赦が行われるのは初めてだった。特赦のために4種の条件が定められた。第1類は「抗日戦争または中国人民解放戦争に参加した者」で、50人が該当した。中国人民解放戦争は1945年10月には始まり国民党勢力を台湾に「放逐」することになった国共内戦を指す。

 第2類は、「中華人民共和国成立後、国家の主権と安全、および領土の完全さを保つための対外作戦に参加した者」で、1428人が該当した。朝鮮戦争や、ベトナムやソ連、インドとの戦争/戦闘に従軍した者を指すと思われる。

 第3類は「満75歳に達して、身体に重い障害があり、自立して生活のできない者」で、122人が該当した。

 第4類は「犯行時に満18歳未満で、実刑が3年以下、刑期の残りが1年以下の者」としたが、故意殺人、強姦など性犯罪、テロ関連活動、禁止薬品の密売による受刑者は対象にしなかった。特赦の対象は2万9927人だった。中国は18歳を成人年齢とするので、それほど悪質とは認められない「未成年犯」が特赦の対象になったことになる。

 特赦は、一般の刑務所だけでなく軍刑務所に収容される受刑者も対象になった。刑務所内においても、特赦の対象になる可能性のある235万人に面接を行い、身柄を拘束される前の生活史の資料も調べるなどで、特赦した場合に社会に再び危害を与える恐れがないか、慎重に検討したという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)