日本製の風邪薬や痛み止めが中国人による爆買いの対象になっているが、中国共産党機関紙・人民日報の電子版はこのほど、日本における医薬品の爆買いが中国製薬メーカーの反省材料になっていることを伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本製の風邪薬や痛み止めが中国人による爆買いの対象になっているが、中国共産党機関紙・人民日報の電子版はこのほど、日本における医薬品の爆買いが中国製薬メーカーの反省材料になっていることを伝えている。

 記事は中国のある製薬メーカーの役員のコメントを紹介、同役員が「中国人が日本にまで出かけて日本製の薬を買うのは中国製薬メーカーの恥辱だ」と述べたことを紹介。それもそうだろう、例えば問題に直面した自分の子どもが親に相談するのでなく、隣の家族の父親のところにいって解決策を探すなら、実の親にとってはまさに恥辱だ。中国ではまさにこれと似たようなことが起きているわけだ。

 ではこの現象の原因は中国人消費者にあるのか、それとも医薬品の品質の差にあるのだろうか。仮に中国で日本の医薬品が過大評価されているなら、それに扇動される消費者もいるかもしれない。しかし前出の役員は「反省しなければならないのは中国の製薬メーカーだ」と述べる。

 記事は同役員がそう述べる理由について次のように紹介している。日本は医薬品の原材料を中国から輸入している。従って例えば風邪薬の成分は基本的に同じだが、差があるのは日本製の風薬はとても飲みやすく、子どもたちの味覚に合うようにも工夫されていることだ。薬のパッケージも可愛く、子どもにとって受け入れやすい。

 さらに同役員は逆に中国の風邪薬は苦く、親は子どもをあやしたりだましたりしながら何とか薬を飲ませることが必要であり、また日本の薬は瓶の蓋に分量を量るための目盛がついているものもあり、適切な量を服用するうえで役立つと指摘。結論として「こうした細かな点が商品の付加価値を高める」とし、中国製薬メーカーはこの点で努力しなければならないとしている。

 原材料は同じ、つまり「薬の効き目」は変わらなくても細かな点が大きな差を生み出すというわけだ。細かな点とはつまり消費者の立場に立ったものづくりを「どの程度まで」実行できるかということであり、もしこうした点で中国製薬メーカーが進歩するなら、中国国内の消費者が「隣の家族の父親」に相談しにいくことはなくなるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)