中国メディアの環球網は25日、中国陸軍第16集団軍の安衛平副軍長の署名による、南沙諸島(スプラトリー諸島)の岩礁守備隊の苦労を紹介する文章を掲載した。(写真は環球網の25日付報道の画面キャプチャ)

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 中国メディアの環球網は25日、中国陸軍第16集団軍の安衛平副軍長の署名による、南沙諸島(スプラトリー諸島)の岩礁守備隊の苦労を紹介する文章を掲載した。

 文章は冒頭部分で「面積82万3000平方キロメートル。石油埋蔵量は230億トンで、第2のペルシャ湾と称えられる。国際的航海の十字路であり、交通線が四周から集中。太平洋からインド洋に抜ける『喉』でもある。戦略上、名実備わる場所であり、兵家はかならずこの地を争う」と南沙諸島海域の重要性を強調した。

 安副軍長は自らについて、2012年は「某艦隊の参謀長を務めていた」と紹介し、その際に南沙諸島の岩礁守備隊の姿を近くから見たと説明。「祖国の大陸から1000キロメートル以上離れているが、『愛国』の2文字が具体化していた」と紹介した。
 守備隊は長期に渡って家族からも引きはなされ孤独を味わう。自然条件も劣悪で高温多湿であり、塩分にも悩まされる。食べ物にも贅沢は言えず、淡水は少ない。体を洗うのも、雨水を使うしかないという。埋め立てを行う前の岩礁で宿泊はできない場合、船上での生活となる。暴風雨に見舞われることもしばしばある。

 過酷な環境のため、連れて行った犬1匹は3カ月で「気が変」になった。猫もしばらくしてネズミを捕らなくなったという。

 埋め立てが進んでからは、兵士みずからで「菜園」を作った。採れた野菜を食べるだけでなく、野菜が育つ姿を見るのが大きな楽しみという。なぜか、それぞれの畔に「中国の省や市の名」がつけられた。北京、上海、広東、新疆、チベットなどという。

 安副軍長は、南沙諸島においても住環境の改善が急速に進められていると説明。現在は、もっとも多い時期には必要な野菜の60%を収穫できるようになった。衛星テレビを見たり、電話をかけることも可能になり、最近は4Gの通信回線が通じたと聞いたという。(編集担当:如月隼人)(写真は環球網の25日付報道の画面キャプチャ)