「サークルK」と「サンクス」が消滅する! ――ファミリーマートへの統合計画が報じられ、両店のファンからは嘆きの声が出ている。


あくまで公式発表ではなく、「方針を固めた」報道にすぎないが、もしファミマに転換されると、どんなことが起こり得るのか。可能性を思いつく限りあげ、ツイッターの反応をまとめてみた。

「チーズタルトは?」「チビ太のおでんは???」

まず思い浮かぶのは、プライベートブランド(PB)の統合だ。なかでも、スイーツの「Cherie Dolce(シェリエドルチェ)」にはファンが多く、ファミマ側のブランドに統一されてしまうのではないか、という懸念が出ている。

なかでも「窯出しとろけるプリン」(150円)と、「濃厚焼きチーズタルト」(158円)のファンは、悲嘆にくれているようだ。


レジ横のフードコーナーに並ぶ、「焼きとり」や「おでん」を心配する声も。とくにサークルKは「おそ松くん」のチビ太を起用したCMで知名度を上げたことから、「チビ太のおでん」(125円)の処遇を気にする人も多い。


「ジャンボ焼きとり かわ」(128円)

岐阜県民・愛知県民「ATMはどうなるの?」

変化が予想されるのは、食べ物だけじゃない。サークルKサンクスの一部店舗には、子会社が運営する銀行ATM「ゼロバンク」(大垣共立銀行と提携)と「バンクタイム」(りそな銀行と提携)が置かれているのだが、これがどうなるのかという不安もある。

とくに、岐阜・愛知の両県で展開する「ゼロバンク」は、多くの銀行のキャッシュカードで、時間内の引き出し手数料が無料になることから、重宝がっている県民は多い。

ガルパンおじさんもショック

サークルKサンクスとファミマの相違点は、他にもポイントカード(楽天ポイント、Tポイント)や、チケット購入(チケットぴあ、イープラス)などがある。

人気アニメ「ガールズ&パンツァー」では、登場人物の秋山優花里が、サンクスの制服に身を包むシーンがあった。ガルパンファンにとっては「ファミマの制服に変わるのか」といった注目ポイントもあるようだ。

広報「発表した事実はございません」

現時点で発表されている情報は、サークルKサンクスの親会社「ユニーグループ・ホールディングス」とファミマが、9月に経営統合予定という程度。CVS事業(コンビニ)については、

「ブランドを一本化することを軸として、今後検討してまいります」

としか出ていない。

念のため、Jタウンネットは2016年1月27日、ユニーグループ・ホールディングスに電話取材した。広報担当者によると、報道は把握しているというが、「弊社が発表した事実はございません」。具体的にどのような形で「一本化」するかについては、決定次第、発表するとのことだった。

はたして全店が「ファミマ化」されてしまうのか。商品やサービスは、どのように変わってしまうのか。全容がわかるのは、まだ少し先なようだ。

サークルKの店舗(Yuya Tamaiさん撮影、flickrより)